ゲーム実況などを行うためにキャプチャーボード(ビデオキャプチャカード)が欲しくてAmazonや楽天などで調べていると、AVerMediaのLive Gamer MINI – GC311という製品が気になった人もいるのではないでしょうか?
この製品はAVerMediaというキャプチャーボード販売大手の企業から販売されている製品となっていますが、今回のGC311の性能的にはElgatoのHD60 SやI-O DATAのGV-USB3/HDと似たような性能を持つ製品で、それらと比べても比較的に安い製品となっています。
ただ、どんな性能があるのか詳しく分からなかったり、実際に購入したけど使い方がよくわからないという人もいると思います。
ちなみに、自分は「しふぁチャンネル」というゲーム実況チャンネルや「しふぁの作業部屋」というチャンネルを運営しているのですが、様々なキャプチャーボードを使用してOBS Studioというキャプチャーソフトを使って録画や配信を行っている経験があります
今回はその経験を元に、GC311はどういった性能があるのかレビュー(評価)するのはもちろん、OBSでの使い方も解説していこうと思うので、これからGC311を購入したい人や使い方がわからない人は最後まで確認していって下さい!
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>>キャプチャーボードの性能/使い方/おすすめ製品まとめページを確認する!
動画でも解説しています
AVerMedia GC311の性能
それではまず最初に、GC311をまだ購入していない人向けにこの製品の性能について解説していこうと思います。
すでにGC311を購入していて設定方法を早く知りたいという人は、目次から使い方を解説している項目に飛んでみて下さい。
それではGC311の特徴を簡単にレビューすると、
・1080p/60fpsの遅延が無い映像を見ながらゲームをプレイ可能
・ハードウェアエンコードでOBSに映った映像の遅延が大きいのでパススルーが必須
・映像や音声に関してちょっとした注意点がある
・設定が面倒
・他の製品と比べると値段は安い部類
といった感じですかね。
映像や音声に関してちょっとした注意点がありますが、使用する状況によっては十分な性能を発揮してくれる製品となっていますし、似たような性能をしている他の製品と比べると値段も安い部類になっているので、これから詳細な情報をチェックして検討してもらえればと思います。
それでは重要な部分の性能をまとめてみると、このようになっています。
GC311の性能 | |
---|---|
外部機器との接続 | HDMI 1.4 |
PCとの接続 | USB 2.0端子(microB to Type-A)※ケーブル付属 |
モニターとの接続 | HDMI 1.4 ※ケーブルの付属無し 1080p/60fpsの映像を遅延無く映せるパススルーに対応 |
最大入出力解像度 | 1080p/60fps |
最大録画解像度 | 1080p/60fps |
エンコード方式 | ハードウェアエンコード |
対応OS | Windows11/10(64bit)、Mac OS 10.13以上※ |
※Apple M1プロセッサ搭載のMacを使用する場合、Mac OS 10.13~Mac OS 11に対応しており、Mac OS 12には対応していないので注意。
ちなみに、この製品にはHDMIケーブルが付属されていないので、キャプボからPCに接続するためのHDMIケーブルを自分で準備する必要があります。
HDMIケーブルの予備があるならそれを活用できるので購入する必要はありませんが、無い場合はこちらからHDMIケーブルを準備するようにして下さい。
ちなみに、動作環境としては以下のようになっています。
この後に診断ツールの使い方を解説しますが、それを使用すれば自分のPCで使用できるのか誰でも簡単に調べる事ができるので、イマイチ意味が分からない人は診断ツールの使い方をしっかりと確認するようにして下さい。
動作環境(Windows) | |
---|---|
CPU | 【デスクトップ】 Intel Core i5-3330 以上(Intel Core i7以上推奨) AMD A10-7890K(クアッドコア)以上 【ノートパソコン】 Intel Core i7-4810MQ 以上 |
GPU | 【デスクトップ】 NVIDIA GeForce GTX 650 以上 AMD Radeon R7 250X 以上 【ノートパソコン】 NVIDIA GeForce GTX 870M 以上 |
メモリ | 4GB RAM(8GB RAM もしくはそれ以上推奨) |
動作環境(Mac OS) | |
---|---|
CPU | 【デスクトップ】 2.9 GHz クアッドコア Intel Core i5 以上 【ノートパソコン】 2.8 GHz クアッドコア Intel Core i7 以上 |
GPU | 【デスクトップ】 NVIDIA GeForce GT 750M(1GB GDDR5メモリ) 以上 【ノートパソコン】 AMD Radeon Pro 555(2GB GDDR5 メモリ) 以上 |
メモリ | 【デスクトップ】 16GB 1600MHz DDR3 以上 【ノートパソコン】 16GB 2133MHz LPDDR3 以上 |
GC311の性能についてですが、何を言っているのか分からないという人もいると思うので、ここからは実際に使用してみたレビュー(評価)も交えながら各性能を詳細に解説していきます。
図を使いながら解説していきますが、このGC311というキャプチャーボードはPS5やPS4、Switch、スマホ、カメラなどの映像を出力できる外部機器から1080p/60fpsの映像を入力する事ができるようになっています。
ただ、GC311の公式サイトを調べてみると、Androidのスマホを使用している場合、HDCPというコピーガードを解除する事ができなくなっているみたいなので、このキャプボにHDMI接続したとしてもOBSに映像を映すことができなくなっています。
そのような用途で使用したいと考えていた人は、キャプボ本体でHDCPを解除する事ができる他の製品を使用するようにして下さい。(PS3に関してもできないみたいです)
次にGC311からゲーム用モニターにHDMI接続するとパススルー出力する事ができ、1080p/60fpsの映像を遅延が無い状態で映せるので、快適な状態でゲームをプレイする事が可能です!
あとはGC311とパソコンをUSB接続すれば、1080p/60fpsの映像を録画したり配信することが可能となっています!
画質について
次に画質が気になる人も多いと思うので、実際にPS4のゲーム内ムービーをOBSで録画してみた映像を確認してみるとこのようになります。
OBSの録画設定は1080p/60fpsにして撮影していますが、録画設定をちゃんとやっているおかげもあって、ゲーム内ムービーならば綺麗な映像と音声になっていました。
ただ、実際に激しい動きで戦闘しているシーンになると、映像がカクついてしまったり、音声に乱れが出るシーンがあったりするので注意が必要です。
実際の動画をこちらから確認してみて下さい。
動画を確認してもらうとわかりますが、特に序盤の方で映像がカクついたり、音声が乱れるシーンがありましたよね。
使用しているPCに関してはキャプチャーボードの動作に必要なスペックは余裕で超えていますし、OBSの録画設定に関しても他のキャプボで検証する時と同じ設定にしているのでそれらが原因という可能性は低いと思います。
可能性があるとすれば、キャプボ側のハードウェアエンコードの処理が一部追い付かない所があって映像や音声に乱れが出ている可能性があるのかな?と予想しています。
ただ、動きが激しいシーンになったら毎回必ず発生するという訳では無く、1回カクついたりした後はいつも通りの映像に戻って、その後は何事もなく録画できるようになるのが不思議なんですよね。
何本か動画を録画していると、録画を開始して最初の数分間の内に動きが激しいシーンになると映像がカクついたり、音声が乱れるシーンが発生しやすいという傾向は掴めたのですが、1回カクついたりした後はいつも通りの映像に戻ってその後は何事もなく録画できるようになっています。
比較的に動きが少ないゲームをプレイする分には症状が出にくいのかなと思うので、この症状を許容できるのであればとりあえず使用できるだけの性能はあるのかなと思います。
ただ、画質や音質にこだわりたいと思っているのであれば、ちょっと性能が不安定なので注意しておいてください。
あと、映像の確認のために1時間以上は実際に録画していたのですが、キャプチャーボード本体を触ってみると、底面に関しては熱がこもりやすいのでちょっと熱い感じはありましたが、それ以外の部分に関しては少し温かいくらいになっていました。(室温約22度で使用時)
基本的に機材関連は熱が原因で性能が低下してしまったり、消耗が激しくなって故障の原因にも繋がってしまうのですが、長時間撮影を行ったとしても安物のキャプチャーボードよりも熱くならなかったので、熱による性能低下や耐久性に関しては安心だと思います。
次にキャプチャーボードによっては1080p/60fpsで録画できると言っていても60fps出せるだけの性能が無い物もあったりするのですが、このキャプチャーボードは1080p/60fpsでちゃんと録画できるのか検証してみました。
詳細な情報は動画で解説しているので確認してみて下さい。
実際に確認してもらうとわかりますが、ちゃんと1コマずつ映像が動くので確実に60fpsが出てる事がわかります。
エンコード方式について
次にエンコード方式について解説しますが、GC311はハードウェアエンコードとなっており、映像の処理をキャプチャーボード本体で行うエンコード方式となっています。
ハードウェアエンコードだとOBSに映る映像に遅延が発生しやすいので、パススルー出力した画面を見ながらゲームをプレイする必要がありますが、PCにエンコードの負荷がかかりにくいので動作に必要なPCの推奨スペックが低くなるのが特徴となっています。
ちなみに、ハードウェアエンコードでの遅延の差は製品によって優劣があるのですが、OBSに映った映像とパススルー出力の映像と比べてみると、以下の動画のように約0.23秒という遅延が発生しています。
これまでに様々なキャプチャーボードを使用してきましたが、体感として0.1秒以上の遅延が発生してしまうとOBSに映った映像を見ながらゲームをプレイする事は難しいので、必ずパススルー出力している画面を見ながらゲームをプレイするようにして下さい。
もしも、パススルー出力するためのモニターを準備できないのであればこのキャプチャーボードを使用するのはちょっと難しいので、ElgatoのHD60 SやI-O DATAのGV-USB3/HDといったようなソフトウェアエンコードで0.1秒以内の遅延になっている製品を使用するのが良いですね。
ただ、これらのキャプボは動作に必要なPCのスペックが少し高くなっているので注意しましょう。
あと、GC311を使用してOBSで録画や配信をする時はマイクを使って自分の声を入れたい場合もあると思います。
ただ、これだけの遅延があるとマイク音声とゲーム映像でズレが生じるので、リアクションの音ズレが気になってくるレベルになりますね。
この後使い方について解説を行いますが、OBSで設定する場合はマイクの遅延設定も行うようにしてください。
AVerMedia GC311の性能まとめ
ここまでGC311の性能について解説してきましたがどうだったでしょうか?
この製品についてまとめると、
・1080p/60fpsの遅延が無い映像を見ながらゲームをプレイ可能
・ハードウェアエンコードでOBSに映った映像の遅延が大きいのでパススルーが必須
・映像や音声に関してちょっとした注意点がある
・設定が面倒
・他の製品と比べると値段は安い部類
といった感じですかね。
動きが激しいシーンになった時に映像や音声に乱れが出る可能性があるのでその点に関しては注意が必要ですが、使用する状況によっては十分な性能を発揮できる製品となっています。
また、似たような性能をしている他の製品と比べると値段が安くなっているのもメリットではありますね。
ただ、OBSに映った映像の遅延が大きい事もあってパススルー出力できるモニターが必須になりますし、この後解説する設定方法が少し面倒なことになっているのでこの点には注意して下さい。
GC311が気になる人は以下の製品リンクから詳細な情報をチェックしてみて下さい!
ちなみに、GC311と性能が似ていておすすめできる製品として「Elgato HD60 S」と「I-O DATA GV-USB3/HD」というキャプボがあるので、こちらも気になるという人は以下のリンクから性能レビューや使い方を確認してみて下さい!
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>>Elgato HD60 Sの性能レビューと使い方を確認する!
>>I-O DATA GV-USB3/HDの性能レビューと使い方を確認する!
ちなみに、他にも様々なキャプチャーボードを実際に使用してみて、その性能や使い方を詳しくまとめたページを作成しています。
以下のリンクからまとめページを確認する事ができるようになっているので、自分にぴったりのキャプチャーボードを探してみて下さい!
check!
>>キャプチャーボードの性能/使い方/おすすめ製品まとめページを確認する!
診断ツールを使ってみよう!
GC311を実際に購入してみたいと思った人もいると思いますが、AVerMediaのGC311の製品ページで診断ツールというものをダウンロードできるようになっています。
診断ツールを利用すれば、今自分が持っているPCでGC311を使用することができるのか簡単に調べることができるようになっているので、実際に購入する前に確認しておくのがおすすめです。
以下にやり方を記載しておくので確認してやってみて下さい。
②画面上の「ダウンロード」をクリック
③ダウンロードの欄に移動するので「診断ツール」をクリック
④一番上にある最新版の診断ツールをダウンロードする
⑤ブラウザでChromeを使用しているなら左下の圧縮フォルダをドラッグしてデスクトップ上にドロップする(他のブラウザを使用しているなら「PC」→「ダウンロード」→圧縮フォルダをドラッグしてデスクトップ上にドロップ)
⑥圧縮フォルダを右クリックし、プロパティを開く
⑦「全般」タブの一番下の「セキュリティ」の右側にある「許可する」にチェックを入れて「OK」をクリック
⑧圧縮フォルダを右クリックして「すべて展開」をクリック
⑨展開場所を決めて「展開」をクリック
⑩表示された画面内のフォルダをクリックしていくと「DeviceDiagnosisTool.exe」というのがあるのでクリック
⑪GC311にチェックを入れて画面左上の「START」をクリック
⑫英文で「より正確な検出を行うために、他のソフトウェアをすべて閉じてネットワークに接続してください。」と表示されるので、不必要なソフトを閉じて「OK」をクリックして診断する
診断して大丈夫なのであれば、こちらから購入してくれると非常に嬉しいです!↓↓↓
AVerMedia GC311の使い方
それではここからはGC311の使い方について解説していきますが、今回はPS4の映像をOBS Studioというキャプチャーソフトに映すまでの手順を解説していきます。
PS5やSwitch、カメラ映像の場合でも手順はほぼ同じですし、スマホの画面を映したい場合は必要機材や設定方法についても後ほど解説するので、PS4以外を映したい人も安心して確認していって下さい。
ちなみに、使い方の手順を大まかに解説しておくと、
・GC311を各機器に接続する
・必要なソフトウェアをインストールをする
・OBS Studioにゲーム画面を映す
・マイクの遅延設定を行う
という手順で解説していくので順番にチェックしていきましょう!
HDCPを解除する
まずはHDCPというコピーガードを解除していきます。
この作業はPS4やPS5を使用する場合のみ今から行う作業となっており、これを行わないとOBSにゲーム画面を映すことができないので注意して下さい。
ちなみに、Switchやカメラの映像を映したい場合は必要無いので飛ばしてもらって構いません。
PS4やPS5のHDCPを解除していないという人は、以下のリンクから設定方法を確認してみて下さい。
check!
>>PS4のHDCPを解除する方法を確認する!
あと、スマホの画面を映したい人もいると思いますが、iPhoneのようなiOSデバイスの場合はこの後インストール方法を解説するRECentralという専用のキャプチャーソフトを使用してHDCPの解除を行います。
RECentralをインストールした時にHDCPの設定を行うので今は何もやらなくて大丈夫です。
Androidの場合は性能レビューの所でも言いましたがHDCPというコピーガードを解除する事ができなくなっており、映像を表示させて録画や配信ができなくなっているので注意して下さい。
GC311を各機器に接続する
次にGC311を各機器に接続していきます。
特に決まった順番はありませんが、まずはPS4(PS5/Switch)からのHDMIを「HDMI IN」に接続して下さい。
ちなみに、スマホのiPhoneを接続したい人もいると思いますが、その場合はHDMI変換ケーブルをiPhoneに接続してからHDMI接続する必要があります。
以下のApple純正品「Lightning Digital AVアダプタ」を使用して接続して下さい。
ちなみに、こちらは純正品となっていますが、似たような製品で同じ機能を持った製品も販売されている場合があります。
そちらは値段が安いのでそっちを購入したくなりますが、接続不良が発生しやすかったり、表示される映像の遅延時間が純正品よりも大きかったりする場合もあるので、個人的にはおすすめしていません。
純正品は値段が高いですが、品質が保証されていてサポートも充実しているので、基本的に純正品を購入するようにしましょう。
話を戻しますが、次は「HDMI OUT」に自分で準備したHDMIケーブルを接続し、もう片方はゲーム画面を映したいモニターに接続します。
次に付属でUSB2.0のmicroBとType-A端子が付いたケーブルがあるので、microBの方をGC311に接続して下さい。(端子の形状でわかると思います)
あとは反対側のType-Aの方をPCに接続すれば接続完了です!
ちなみに、全体の接続図のイメージとしてはこのようになっているので確認してみて下さい。
必要なソフトウェアのインストールをする
GC311を各機器に接続できたら必要なソフトウェアのインストール行いますが、
・RECentral
・AVerMedia Engine(StreamEngine)
・OBS Studio
これら4つのソフトウェアをインストールしていきます。
作業難易度はそこまで高くないのでPC初心者の人でも簡単に作業できますが、少し根気が必要なので頑張ってインストールしていきましょう。
ちなみに、自分はWindows10を使用しているので、Windows10でのやり方を解説していきます。
また、時期によっては画面の仕様が変化して実際の画面とは異なる場合もありますので予めご了承ください。
ファームウェア・RECentral・AVerMedia Engine(StreamEngine)のインストール方法
それではまず最初にファームウェア・RECentral・AVerMedia Engine(StreamEngine)のインストール方法をまとめて解説していきます。
まずはこちらの「Live Gamer MINI-GC311」というページにアクセスしてください。
アクセスできたらダウンロードのタブをクリックしましょう。
するとダウンロードのページまで一気に移動するので、ダウンロードマネージャーの項目であることを確認し、1番上にある最新版のAssist Centralの「ダウンロード」をクリックしてください。
ブラウザでChromeを使っている場合は画面左下にインストーラーがダウンロードされるので、こちらをクリックして下さい。
すると、お使いのPCによってはこのような画面が表示されるので「はい」をクリックしてください。
すると、Assist Centralが起動しますが、これを使用する事でファームウェアやRECentral、AVerMedia Engine(StreamEngine)といったソフトウェアをまとめてダウンロードしてインストールする事ができるようになっています。
起動した時点でこの3つにチェックが入っているので、それを確認できたら「アップデート」をクリックしてください。
すると、必要なソフトのダウンロードが始まるので少しの間待ちましょう。
ダウンロードが終わったら、まずはファームウェアのアップデートを行うための画面が表示されるので、「Continue」をクリックしてください。
次に英文で注意点が表示されますが、日本語訳すると、
・アップデート中にUSBケーブルを抜かないでください。
・端末を占有するようなアプリケーションを使用すると、アップデートに失敗する可能性があります。
という意味になっているので、不要なソフトは閉じた後に「Start Update」をクリックしてください。
すると、ファームウェアのアップデートが始まるのでしばらく待ちましょう。
アップデートが終わるとこのような画面が表示されますが、この英文を日本語訳すると、
という意味になっているので、
PCに接続しているUSBケーブルを1度取り外した後に再接続したら、
画面内の「Confirm」をクリックしてください。
すると、しばらく読み込みが行われた後に、今度はRECentralのインストール画面が続けて表示されるので「次へ」をクリックして下さい。
次にソフトウェア利用許諾契約書が表示されますが「次へ」をクリックしてください。
次にインストール先のフォルダを指定しますが、特に変更することなく「次へ」をクリックします。
するとインストールが始まるので、終わるまで待ちましょう。
インストールが終わるとこのような画面が表示されるので「終了」をクリックします。
すると、RECentralが起動してこのような画面が表示されるので、このままRECentralを使用したい人は表示されている説明に応じて設定していって下さい。
ちなみに、キャプチャーソフトはこの後インストールを行うOBS Studioを使用するのが自由度が高くて扱いやすいので、個人的にはOBSを推奨しています。
なので、自分と同じようにOBSを使用したい人は「キャンセル」をクリックしてください。
ちなみに、キャプチャーソフトとしてOBSを使用する場合はRECentralは使用しない事になりますが、RECentralのアンインストールは行わないでください。
RECentralのアンインストールを行うとOBSにゲーム画面が映らなくなってしまうので、そのまま残しておきましょう。
ちなみに、ちゃんと映像が映るのか確認するためにPS4(PS5/Switch)の電源を入れてみて下さい。
このようにRECentralにゲーム画面が表示されれば、OBSで設定を行った場合でもちゃんと表示されます。
もしも映像が映らない場合は各ケーブルの接続不良が考えられるので、接続し直したり、接続する端子を変更して確認してみて下さい。
ちなみに、iPhoneのようなiOSデバイスの場合はRECentralでHDCPの解除を行わないと映像が映らなくなっているので注意が必要です。
iPhoneのHDCPを解除する方法はこちらのページから確認する事ができるので、やり方を確認してRECentralにスマホゲームの画面が映るか試してみて下さい。
check!
>>iPhoneのHDCPを解除する方法を確認する!
続いてAVerMedia Engine(またはStreamEngine)をインストールする画面が表示されていると思うので「次へ」をクリックして下さい。
次にソフトウェア利用許諾契約書が表示されますが「次へ」をクリックします。
次にインストール先のフォルダを指定しますが、特に変更することなく「次へ」をクリックします。
するとインストールが始まるので、終わるまで待ちましょう。
インストールが終わるとこのような画面が表示されるので「終了」をクリックしてください。
すると、少し読み込みが行われた後に1番最初のAssist Centralの画面に戻ってきます。
Assist Centralでやる事は全て終わったので×ボタンを押して画面を閉じてもらって構いません。
OBS Studioのインストール方法
次にOBS Studioをインストールする方法を解説していきます。
ちなみに、OBS Studioとは何なのかわからない人もいると思いますが、キャプチャーボードからの映像を映し出して録画や配信が行える無料のキャプチャーソフトとなっています。
先ほどRECentralというAVerMedia製品専用のキャプチャーソフトをインストールしましたが、個人的にはこのOBSを使用した方が自分好みに画面を調整したり、ゲーム音やマイク音声なども細かく調整できるようになっているので、こちらをインストールして使用するのがおすすめです!
自分もこのOBSを使用しているので、まだインストールしていない人は以下のリンクのページで詳しいインストール方法を解説しているのでチェックしてみて下さい!
check!
>>OBSのダウンロード&インストール方法を確認する!
OBS Studioにゲーム画面を映す
次にOBSにゲーム画面を映す方法を解説していきます。
ちなみに、RECentralの画面を開いたままにしている人もいるかもしれませんが、RECentralとOBSの両方を開いた状態だとゲーム画面が映らない場合があるので、RECentralの方は閉じておいてください。
また、自分はWindowsを使用しているので、Windows版のOBSの画面で解説していきます。
まずは、ゲーム画面を表示させたいシーンを選択し、ソースの欄の「+」をクリックして「映像キャプチャデバイス」をクリックしてください。
すると、ソースを作成/選択という画面が表示されますが、わかりやすい名前を付けたら「OK」をクリックしてください。
今回は初期設定のまま解説していきます。
するとプロパティの画面が表示されるので、デバイスの項目に「Live Gamer MINI Stream_Engine – 1」を設定してください。
ちなみに、この設定を行うと状況によってはこのような画面が表示される場合もありますが、この設定に関しては後ほど解説するので、ひとまず「OK」をクリックして画面を閉じてもらって構いません。
次に解像度/FPSタイプを「カスタム」、解像度は「1920×1080」、FPSは「出力FPSに合わせる」に設定します。
次に音声出力モードを「音声のみキャプチャ」であることを確認し、「カスタム音声デバイスを使用する」にチェックを入れて下さい。
すると、音声デバイスの項目が表示されるので「Live Gamer MINI Stream_Engine – 1」に設定して「OK」をクリックしてください。
すると、OBSにPS4の画面が映ります!
ちなみに、今の状況では録画や配信を行った時にはゲーム音が入っていますが、PCに接続したヘッドホン(イヤホン/ヘッドセット)からはゲーム音が聞こえない設定になっています。
ゲーム音だけを聞きたい人はパススルー出力しているモニターに接続する事でゲーム音を聞く事ができるのでそのようにして対処して下さい。
ただ、OBSで設定したBGMを聞きたかったり、Discordなどの通話ソフトの音声を聞くなど、ゲーム音以外の音声を聞きながら録画や配信をしたいのであればPCにヘッドホンを接続する必要があるので、そのような事を行いたい人は今から解説する設定を行うようにして下さい。
まずは音声ミキサーの項目にある歯車マークをどれでも良いのでクリックし、「オーディオの詳細プロパティ」をクリックしてください。
すると、このような画面が表示されますが、
映像キャプチャデバイスの音声モニタリングを「モニターのみ(出力はミュート)」にして下さい。
すると、ゲーム音が聞こえるようになるので、「閉じる」をクリックして画面を閉じましょう。
もしも、これでゲーム音が聞こえない場合はPC側のサウンド設定がおかしい可能性があります。
Windows10でのやり方になりますが、デスクトップ画面右下にあるスピーカーマークの上で右クリックして「サウンド」をクリックします。
すると、このような画面が表示されますが「再生」タブをクリックしてください。
次に実際に使用しているヘッドホンをクリックして選択し、「既定値に設定」をクリックしてください。
実際に使用しているヘッドホンにチェックマークが付いた事を確認できたら「OK」をクリックしましょう。
あとはOBSを1度閉じ、もう1度再起動してみるとゲーム音がヘッドホンから聞こえてくるので確認してみて下さい。
リミテッドレンジへの変更方法
次にゲーム画面を映した時にこのような画面が表示された人だけ設定を行っていきますが、
PS4などの外部機器側のRGBレンジの設定が「フルレンジ」の状態で映像が出力されると、先ほどインストールを行ったAVerMediaEngine(またはStreamEngine)が正しく稼働しないので「リミテッドレンジ」に変更していきます。
この警告画面が出ていない場合は設定を飛ばしてもらって構いません。
PS4の場合はホーム画面の「設定」をまずは選択してください。
次に「サウンドとスクリーン」を選択します。
次に「映像出力設定」を選択します。
次に「RGBレンジ」を選択したら、
「リミテッド」に設定してください。
あと、パススルー出力しているモニターの映像に関してもリミテッドレンジとして表示されてしまうので、カラー設定を変更しておく必要があります。
ちなみに、自分が使用しているBenQのEX2780Qの場合は、「カラー設定」→「詳細設定」→「RGB PC範囲」→「RGB(16~235)」というように設定する事でリミテッドレンジとして表示できるようになっていました。
使用しているモニターによって設定方法は異なるので、詳しいやり方は自分でググって調べるようにして下さい。
マイクの遅延設定を行う
次にPCにマイクを接続して使用したい人もいると思いますが、その場合はマイクの遅延設定を行います。
マイクを使用しない場合は設定を飛ばしてもらって構いません。
性能レビューの所でも言ったように約0.23秒という遅延が発生しているので、OBSでゲーム映像とマイク音声を同時に撮影するとズレが生じて違和感が出てきます。
それを無くすためにマイクの遅延設定を行っていきたい所ですが、まだマイクの基本的な設定ができていないという人は、こちらのページを確認して基本的なマイク設定をまずは行って下さい。
check!
>>OBSでのマイク設定方法を確認する!
基本的なマイク設定が終わった事を前提に遅延設定のやり方を解説しますが、まずは音声ミキサーの中にある歯車マークをどれでも良いのでクリックして「オーディオの詳細プロパティ」をクリックします。
すると、このような画面が表示されますが、
マイクの同期オフセットを「230ms」に設定してください。
ちなみに「ms」という単位は「ミリ秒・ミリセカンド」と言うのですが、「1ms」だと1000分の1秒という意味になっています。
今回はゲーム画面が約0.23秒ほど遅延があるので、それに合わせるために「230ms」と入力しています。
設定する事ができたら「閉じる」をクリックしてください。
ここまで来たらあとはOBSで録画や配信の設定を行えばOKです。
ただ、今からそれを解説するとめちゃくちゃ長くなってしまうので、各外部機器ごとに録画/配信する時のOBS設定方法を解説した記事を別に作成しております。
それぞれの記事は今まで解説した内容と被っている部分もあるので、目次を参考にしながらOBSを設定し、実際に録画や配信を行って確認していって下さい。
check!
>>PS4やSwitchで録画する時のOBS設定方法を確認する!
>>PS4やSwitchをYouTube生配信する時のOBS設定方法を確認する!
>>スマホゲームをYouTube生配信する時のOBS設定方法を確認する!
>>PS5をYouTube生配信する時のOBS設定方法を確認する!
>>カメラを使って実写映像を録画する時のOBS設定方法を確認する
>>カメラを使って実写映像をYouTube生配信する時のOBS設定方法を確認する!
ちなみに、OBSに映したゲーム画面の画質をさらに上げる方法を解説したページも作成しています。
低スペックのPCでも簡単に行える方法となっているので、気になる人はこちらもチェックしてみて下さい!
check!
>>OBSでゲーム画面の画質を上げる方法を確認する!
まとめ
今回は、AVerMedia GC311の性能(レビュー/評価)はもちろん、使い方についても解説しました!
ちなみに、自分は約20種類のキャプチャーボードを実際に購入して使用した経験がありますが、キャプチャーボードや各製品の性能や使い方、おすすめ製品をまとめたページを作成しているので気になる人はチェックしてみて下さい!
check!
>>キャプチャーボードの性能/使い方/おすすめ製品まとめページを確認する!
また、自分は「しふぁチャンネル」というゲーム実況チャンネルと「しふぁの作業部屋」というこれからYouTubeを始めたい人向けの情報を発信しているチャンネルを運営していますが、両方のチャンネルとも収益化の条件である、
・直近12ヶ月の総再生時間が4000時間以上
この条件をクリアしており、収益化もしています。
特に「しふぁの作業部屋」ではたった4ヶ月間・3日に1本動画を投稿するだけで収益化する事ができたので、その時のノウハウをまとめた記事をnoteにて販売しております。
少しでも早く登録者数や再生回数を増やして収益化まで行きたいと考えている人にとって役に立つ情報を解説していますし、今なら購入者限定で無料で貰えるお得な特典も用意しています!
今後も特典を増やしたり、内容のアップデートも行っていく予定なので、お得なうちにチェックしてみて下さいね♪
コメント
GC311を使用しているのですが、解説頂いている設定通りにするもOBS上でゲーム音が聞こえませんでした。
OBSの音量ミキサーのインジケーター(?)は動いているので裏で音は流れていると思うのですが、再生デバイスを規定のものにしても音が流れていない状況です。
急な質問となってしまい申し訳ございませんが何がご助力いただけないでしょうか
ゲーム機〜キャプチャーボードだったり、キャプチャーボード〜PCに接続する時に、オーディオインターフェースといった余計な機材を間に挟んでませんか?
記事の内容通りに設定してもできないのであれば、この可能性が高いので、余計な機材は一旦取り外して確認して下さい。
間に余計な機材を接続していないのにできないのであれば、ちょっとわからないです。
この記事を読ませていただいて、GC311を買おうと決めたのですが1つだけ気になった点があったので、質問させていただきます。
discordの画面共有でも配信をしたいと思っているのですが、その時の音声のラグはどうなりますか?もしあるのであればそこの解決策も教えていただけると嬉しいです。
Discordにゲーム画面を共有するのであれば、OBSに映ったゲーム映像を共有することになります。
ただ、映像と音声は同じタイミングで流れるので、共有している画面自体に音声のラグはないですね。
しかし、Discordで画面共有するということは、Discordで通話しながらゲームをプレイする予定でもありますよね?
そう考えると、PCにイヤホンやヘッドホンを接続して通話音声を聞きつつ、OBSから聞こえるゲーム音を聞く必要がありますが、GC311はOBSでの遅延が大きすぎるのでOBSの画面を見ながらプレイは不可能です。
また、パススルー出力している画面を見るにしても、PCにイヤホンやヘッドホンを接続しているので、映像に対して音声が遅れて聞こえてきます。
なので、パススルー出力しているモニターにイヤホンやヘッドホンを接続して音声を聞きつつ、ゲームをプレイする必要がありますが、それではDiscordでの通話音声を聞けなくなります。
個人的にはOBSでの遅延が少ないソフトウェアエンコードの製品で、なおかつ性能が良くて遅延が少ない製品を購入するのが良いですね。
遅延が少ないおすすめな製品としては、
・Elgato HD60S+(約0.07秒の遅延)
・AVerMedia GC553(約0.07秒の遅延)
・AVerMedia BU113(約0.07秒の遅延)
・AVerMedia GC551G2(約0.06~0.07秒の遅延)
この4製品になるので、この中から選ぶのがおすすめです。
discordの画面共有にも音ズレはありますか?