「OBS Studioで生配信や録画をしたいけどマイク設定のやり方がわからない!」
というように悩んでいませんか?
私自身「しふぁチャンネル」というゲーム実況チャンネルを運営していますが、マイク設定だけでもかなり複雑で、設定するのに非常に時間がかかった経験があるので、その大変さは非常に分かります。
なので私自身の経験を元に、マイク音量を大きくしたり、ノイズや音ズレ、音割れもしないOBSのおすすめマイク設定方法をご紹介します!
OBSの使い方を全てまとめたページはこちら!
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>>OBS Studioの使い方まとめ!YouTube配信や録画、マイク設定など解説!
動画でも解説しています
OBSのマイク設定でおすすめの方法
では早速、OBSでマイクを使う時の設定で、私が実際に設定しているおすすめの方法をご紹介します。
もしも、OBSをまだインストールしていない人は、こちらでダウンロード&インストール方法を解説しているのでチェックしてみて下さい。
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>>OBSのダウンロード&インストール方法を確認する!
初めて設定する人でもわかりやすいように画像付きで解説しているので、1つ1つ確認して設定していきましょう!
PC側のマイク音量設定
まず最初に、OBSから設定するのではなく、PC側のマイク音量設定から行います。
使用したいマイクをPCに接続してください。
ちなみに、私が実際に使用しているマイクはこちらの機材情報から確認する事ができます。
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>>私が使用しているマイクなどの機材情報はこちら!
次にコントロールパネルを表示させます。
表示のさせ方としては、スタートボタンの右側にある「ここに入力して検索」にコントロールパネルと入力すると以下の画像のように表示されるので赤枠部分をクリックします。
コントロールパネルが表示されたら、「ハードウェアとサウンド」をクリックします。
次に「オーディオデバイスの管理」をクリックします。
サウンドの設定画面が表示されるので、「録音」タブをクリックします。
接続されているマイクを選択し、「プロパティ」をクリックします。
マイクのプロパティが表示されるので、「レベル」タブをクリックします。
マイクの音量設定ができるので「100」に設定します。
設定できたら「OK」をクリックします。
再びサウンドの設定画面に戻るので、「OK」をクリックします。
コントロールパネルはもう使用しないので閉じても大丈夫です。
このPC側のマイク音量設定を行わないと、OBS側でマイク音量を上げても音が小さいといった不具合が出るので注意しましょう。
OBS側のマイク設定
次にOBS側のマイク設定を行います。
OBSを起動したら、画面右下にある「設定」をクリックします。
次に左側の欄にある「音声」をクリックします。
その後、一般の欄にあるサンプリングレートを「44.1kHz」に設定し、チャンネルを「ステレオ」に設定します。
サンプリングレートは「44.1kHz」と「48kHz」の2種類があります。
自分は44.1kHzを選択していますが、過去に48kHzを選択していたら、徐々にマイクの音がズレていくという不具合を経験したことがあります。
原因は良く分からないのですが、44.1kHzに設定すると音ズレが無くなったので、もしかすると使っている機材にもよるかもしれません。
なので、あなたが使用している機材によっては「44.1kHz」を選択するとマイクの音ズレが発生してしまう可能性もあります。
この後の設定でも解説しますが、「デバイスのタイムスタンプを使用」のチェックを外しているのにマイクの音ズレが発生した場合は、サンプリングレートを「44.1kHz」から「48kHz」へ変更して下さい。
それでは設定に戻りますが、デバイスの欄のデスクトップ音声を「既定」に設定します。
デバイスの欄のマイク音声に、使用しているマイクを選択します。
(お使いのマイクによって表示が異なる場合があります。)
設定できた方は「OK」をクリックします。
マイクが音ズレしないようにする設定
設定画面が閉じるので、次はマイクが音ズレしないようにする設定を行います。
まずは、音声ミキサーに「マイク」というのがあるので探してください。
見つけることができたらマイクの「歯車マーク」をクリックして、「プロパティ」をクリックします。
以下のような画面が表示されるので、デバイスの欄に使用しているマイクを設定し、「デバイスのタイムスタンプを使用」のチェックマークを外します。
設定できたら「OK」をクリックします。
このチェックを外す事でマイクの音ズレが発生しなくなります。
ただ、先ほども解説しましたが、「デバイスのタイムスタンプを使用」のチェックマークを外していてもマイクが音ズレしてしまう場合があります。
現在は先ほどの設定画面でサンプリングレートを「44.1kHz」に設定しているので、
音ズレしてしまう場合は「48kHz」へ変更してみて下さい。
マイクの音量設定(ゲイン)
次にマイクの音量設定を行います。
マイクは初期設定のままだと、いくらボリュームを上げても音の大きさがあまり変わらないので、
ゲインの数値を設定して音量を上げていきます。
音声ミキサーにあるマイクの「歯車マーク」をクリックして、次は「フィルタ」をクリックします。
以下のような画面が表示されるので、左下の「+」をクリックし、「ゲイン」をクリックします。
私の場合は「8.50dB」に設定していますが、あなたが使っているマイクによってはマイク音が小さかったり、大きかったりするかもしれません。
ひとまず、自分と同じ8.50dBに設定しておいて、すべてのマイク設定が終わった後にテスト配信や録画をして、マイク音量を確認しながら好みの音量に微調整してください。
マイクのノイズ抑制
次にマイクのノイズを抑制する設定を行います。
ノイズ抑制を設定する事で「サァーー」という音や、服が擦れたりする時の小さな音を抑制することができ、自分の声をよりクリアに聞こえるような設定にすることが可能です。
設定方法としては、左下の「+」をクリックし、「ノイズ抑制」をクリックします。
自分の場合は「-30dB」に設定していますが、あなたが使っているマイクによっては数値を上下させる必要があるかもしれません。
こちらもひとまず、自分と同じ「-30dB」に設定しておいて、すべてのマイク設定が終わった後にテスト配信や録画をして、ノイズの具合を確認しながら好みの設定にしてみて下さい。
※10月7日追記
OBSをVer.26.0以上にアップデートすると、マイクのノイズ抑制の方法が新しく追加されて2種類の中から選べるようになりました。
1つ目は「Speex」という方式で、今まで設定できた既存のノイズ抑制方法となっています。
CPU使用率が低く、自分で抑制レベルを決められる設定となっていますね。
次に2つ目は「RNNoise」という方式で、こちらが新しく追加されたノイズ抑制方法となっています。
これは、AIベースのノイズ抑制方法となっており、既存の方法(Speex)よりも音声の結果が大幅に向上するみたいです。
ちなみに、RNNoiseはSpeexと比べるとCPU使用率が高くなるみたいですが、実際に設定してみると1%くらいしか変わっていなかったのでそこまで気にしないで良いでしょう。
実際にノイズ抑制無し・Speex(-30dB)・RNNoiseで撮影してノイズ抑制を確認した時の動画はこちらになります。
このように実際に比較して確認してみましたが、RNNoiseに設定すると言葉の最後の方が途切れてしまう事があったり、話している最中のノイズが抑制されていないので、Speexに設定して自分で抑制レベルを決めるのがおすすめです。
もしかすると今後のアップデート次第ではRNNoiseの性能が向上する場合もあるので、状況が変わったら追記したいと思います。
マイクの音割れ防止設定(コンプレッサー)
次にマイクの音割れを防止するためにコンプレッサーの設定を行います。
コンプレッサーを設定する事で、大きな声を出してしまった時の音割れ防止になるのはもちろんですが、小さい声で話しても音全体を持ち上げて大きくする効果があるので、設定しておくとマイク音が聞き取りやすくなります。
ただ、ちょっと設定が難しいと言いますか、各項目を理解するのが結構大変になっています。
できる限りわかりやすく解説しますが、気合を入れて1つ1つ確認していって下さい。
まず、設定方法としては、左下の「+」をクリックし、「コンプレッサー」をクリックします。
自分の場合は以下の画像のような設定にしているので参考にしてみて下さい。
設定できたら「閉じる」をクリックします。
一応、それぞれの項目について上から順番に詳しく解説していきます。
比率
比率とは、コンプレッサーがかかった時にどれくらい音量を小さくするのかという数字になります。
自分は「30.00:1」という設定になっていますが、この後解説する「閾値(しきいち)」よりも大きい音が入力された時に音量を1/30にするという意味になります。
30ではなく3とかに設定すると、音量を1/3にするという意味になるので、比率のバーを左に動かすほど、コンプレッサーがかかった時に音量がより小さくなります。
閾値(しきいち)
閾値(しきいち)というのは、わかりやすく言うとコンプレッサーが働き始める音量ラインです。
閾値を超えた大きな音が入ってくると、先ほどの比率の分だけ音量が小さくなります。
ちなみに、自分は閾値を「-2.00dB」に設定していますが、以下の画像で音声ミキサーのマイクのレベルメーターを見てもらうと、-60とか-10といった数値が書かれていますよね。
-2.00dBっていうのは、上の画像のカーソルが示している部分になりますが、これよりも超えるような大きな音が入ってくると、先ほどの比率で設定した数値分、つまり1/30分マイク音量を小さくするという事になります。
ちなみに、自分は音声ミキサーのマイク音量も「-3.0dB」と調整することで、大きな声を出しても音割れしない絶妙な調整を行っています。
仮に0dbにしてしまうと、以下の画像のように振り切ってしまうので、「-3.0dB」と設定して最大でも赤いエリアの半分くらいに収まるくらいに調整しています。
ここの調整はかなり難しいですが、大きな声を出しても音割れしにくくなるので、頑張って設定してみて下さい。
アタックタイム
アタックタイムは、大きい音が入ってからコンプレッサーがかかるまでの時間となっています。
単位はミリ秒となっていますが、1000分の1秒という意味です。
これが大きいとコンプレッサーがかかるまでの時間が遅くなるので、音の始まりの音量だけが大きくなって言葉が目立つようになります。
ただ、数値が大きすぎるとコンプレッサーのかかりが悪くなるので「3~6」あたりでかけておくのがおすすめです。
リリースタイム
リリースタイムは、大きな音が閾値(しきいち)よりも小さくなった後に、コンプレッサーをやめるまでの時間となっています。
ここは特にいじる必要はないので、初期設定の「60」でOKです。
出力ゲイン
出力ゲインは、先ほど設定したゲインと同じで音量を上げたり・下げたりできるようになっています。
ただ、ここを変更してしまうと先ほどの設定が意味がなくなるので、初期設定の「0」のままでOKです。
あと、サイドチェーン/ダッキングソースに関しては「なし」でOKです。
設定できたら「閉じる」をクリックしましょう。
これで私が実際に行っているOBSのマイク設定でおすすめの方法は以上になります。
設定お疲れさまでした。
今度は実際にテスト配信や録画を行って、マイク音量などを確認してみて下さい。
OBSのマイク設定時によくある不具合
ちなみに、OBSのマイク設定時によくある不具合として、
・ノイズが入る
・音割れする
・音がズレる
・エコーがかかったように聞こえる
といった事があります。
・マイク音が小さい
・ノイズが入る
・音割れする
この3つに関しては、今まで解説した方法で設定して貰えれば大丈夫なはずです。
ただ、
・音がズレる
・エコーがかかったように聞こえる
という事に関してはいくつか原因がありますので、対処法と合わせて解説していきます。
マイクの音がズレる
まず、音がズレる(ラグる)という事ですが、
例えばOBSで録画しながらゲーム実況をしている時、後で動画をチェックすると敵に倒されてしまった時のリアクションの声が少し遅れている。
もしくは、生配信をしていて、最初は大丈夫だけど後から徐々に音がズレてくる。
といった感じにマイクの音がズレるという事があります。
先ほどのマイク設定の解説中にも言いましたが、
・「デバイスのタイムスタンプを使用」のチェックマークを外していない
というのが原因で音ズレが発生する場合があります。
ただ、これ以外にも、CPUが70%を超えているというのも原因の1つとなっているので注意が必要です。
CPUが70%を超えてくると、動画がカクカクしてきたり、ゲーム音やマイク音声に異常が出始めてきます。
なので、テスト配信や録画をする時に、タスクマネージャーを表示させてCPUが70%を超えていないか確認して下さい。
タスクマネージャーは「Ctrl+Alt+Delete」の3つのキーを同時押しすると、選択できるようになっていますし、Windows10の場合は画面下の黒い部分を右クリックする事でもタスクマネージャーを選択する事が可能です。
タスクマネージャーを表示できたら、「プロセス」のタブをクリックすると以下のような画面になり、CPUはここで確認する事ができます。
ちなみにゲーム実況の場合、ゲームのキャラをその場から動かさないとCPUは低くなり、ゲームのキャラクターを操作して画面を動かすとCPUが高まるので、実際に戦闘を行うなどキャラを動かしながら、CPUが70%を超えないかチェックしていきます。
もしも70%を超えているのであれば、配信・録画設定を見直しましょう。
OBSの生配信・録画設定方法に関してはこちらで解説しているのでチェックしてみて下さい。
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>>YouTubeでゲーム生配信する時のOBS設定方法を確認する!
エコーがかかる
次にエコーがかかったように聞こえるというマイクの不具合ですが、エコーがかかるという表現の他にも、
・お風呂のように響く
・ダブっている
・ロボ声になっている
・声がこもっている
・声が返ってくる
というように表現する人もいます。
まぁ言ってしまえば音声が2重になって聞こえているせいでこのような現象が起きているのですが、その原因として2つありますので、1つ1つ確認してみて下さい。
モニターオフになっていない
1つ目の原因として、モニターオフになっていないという事が考えられますね。
まずは音声ミキサーの「マイクの欄の歯車マーク」をクリックし、「オーディオの詳細プロパティ」をクリックします。
マイクの欄の音声モニタリングを「モニターオフ」に設定して、設定できたら「閉じる」をクリックします。
これでエコーがかかったように聞こえる現象を解消できます。
余計なソースが入っている
次に2つ目の原因は、余計な音声入力キャプチャが入っているという事が考えられます。
ソースの所に「音声入力キャプチャ」というソースでマイクが入っていないか確認して下さい。
先ほど解説したマイク設定方法を行った状態で、「音声入力キャプチャ」でマイクを設定していると、2重で音が入ってしまって、エコーのように聞こえてしまいます。
ソースにマイクを入れる必要は無いので削除してください。
まとめ
今回は、OBSのマイク設定で私が実際に行っているおすすめの設定方法をご紹介しました!
同じように設定すれば、ノイズや音ズレ、音割れなどは発生しないはずです。
使っている機材が私と違うようならば微調整する必要がありますが、テスト配信や録画をしながら調整してくださいね!
ちなみに、OBSインストール方法や生配信・録画設定方法、追加機能の使い方を全てまとめたページを作成しておりますので、OBS関連で気になる事がある方はこちらからチェックしてみて下さい。
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>>OBS Studioの使い方まとめ!YouTube配信や録画、マイク設定など解説!
あと、自分は「しふぁチャンネル」というゲーム実況チャンネルと「しふぁの作業部屋」というこれからYouTubeを始めたい人向けの情報を発信しているチャンネルを運営していますが、両方のチャンネルとも収益化の条件である、
・直近12ヶ月の総再生時間が4000時間以上
この条件をクリアしており、収益化もしています。
特に「しふぁの作業部屋」ではたった4ヶ月間・3日に1本動画を投稿するだけで収益化する事ができたので、その時のノウハウをまとめた記事をnoteにて販売しております。
少しでも早くYouTubeチャンネルを大きくしたい!収益化まで行きたい!と考えている人にとって役に立つ情報を紹介しているのでチェックしてみて下さい!
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