ゲーム映像やカメラ映像を録画/配信するためにキャプチャーボード(ビデオキャプチャカード)が欲しくてAmazonや楽天などで調べていると、AVerMediaのBU113という製品が気になった人もいるのではないでしょうか?
この製品はカメラ用のキャプチャーボードとして販売されており、今回はこの製品を提供して頂けたので実際に使用してみました。
すると、ゲーム実況用としても使える非常に高性能な製品だったので、その魅力をレビューしていくのはもちろん、OBSでの実際の使い方についても解説していこうと思います!
ちなみに自分は「しふぁの作業部屋」というこれからゲーム実況やYouTubeを始めたい人向けに情報発信をしているチャンネルを運営しており、動画でも各ガジェットの使い方を解説しているので気になる人はこちらもチェックしてみて下さい。
🔽実際に購入した約30種類のキャプチャーボードの情報をまとめています。
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>>キャプチャーボードの性能/使い方/おすすめ製品まとめページを確認する!
動画でも解説しています
AVerMedia BU113の性能
それではまず最初にBU113の性能について解説していこうと思います。
すでにこの製品を購入していて設定方法を早く知りたいという人は、上の目次から使い方を解説している項目に飛んでみて下さい。
それではBU113の特徴を先に言ってしまうと、
✅4K/60fpsまでの映像を入力できる
✅4K/30fpsもしくは1080p/60fps(HDR)の映像を映せる
✅OBSに映った映像/音声の遅延がトップクラスで少ない
✅Androidのスマホにカメラ映像を映す事も可能
✅製品本体の値段が安く、ゲーム実況するならその他機材も安く済ませることが可能
✖パススルー出力ができない
✖HDMI分配器を使用する事で遅延の無い映像を見れるがコスパが悪いので注意
✖長時間使用していると少し熱い
✖設定が少し大変
といった感じになっているので、このような部分をチェックしてもらえたらと思います。
基本スペック&動作環境
次に基本スペックと動作環境について解説しますが、公式サイトや製品販売ページなどに記載されている基本スペックとしては以下のような感じです。
BU113の性能 | |
---|---|
外部機器との接続 | HDMI 2.0 |
PCとの接続 | USB 3.2 Gen1端子 ※ケーブル付属 |
モニターとの接続 | 無し(パススルー未対応) |
最大入力解像度 | 4K/60fps |
最大録画解像度 | 4K/30fpsもしくは1080p/60fps HDR |
エンコード方式 | ソフトウェアエンコード |
対応OS | Windows11/10 MacOS Sierra 10.14 以上 iPhone/Android対応 |
ちなみに、動作環境としては以下のようになっています。
実際に使用しているPCで使用できるのか確認してみて下さい。
Windows動作環境 | |
---|---|
CPU | デスクトップ:Intel Core i5-6xxx 以上 ノート:Intel Core i7-7700HQ 以上 |
GPU | デスクトップ:NVIDIA GeForce GTX 1060 以上 ノート:NVIDIA GeForce GTX 1050Ti 以上 |
メモリ | 8GB RAM(※デュアルチャンネル必須) もしくはそれ以上推奨 |
その他 | USB 3.0以上の接続端子がある事 |
Mac動作環境 | |
---|---|
CPU | デスクトップ:3.6GHz クアッドコア Intel Core i7 以上 ノート:2.8 GHz クアッドコア Intel Core i7 以上 |
GPU | デスクトップ:AMD Radeon Pro 555(2GB VRAM) 以上 ノート:AMD Radeon Pro 555(2GB GDDR5 メモリ) 以上 |
メモリ | デスクトップ:16GB 2400 MHz DDR4 もしくはそれ以上推奨 ノート:16GB 2133 MHz LPDDR3 もしくはそれ以上推奨 |
その他 | 内蔵USB 3.0ポート、インターネット接続 |
動作環境の意味がよくわからない場合は、この後に診断ツールというPCでこの製品を使用できるのか調べられるツールの使い方を解説します。
PC関連の知識に疎い人はそちらの情報を参考にしてみて下さい。
基本スペックの詳細情報
ここからはBU113の基本スペックについて、もう少し詳しく解説していきます。
図を使いながら解説しますが、このBU113はPS5やPS4、Switch、スマホ、カメラなどの映像を出力できる外部機器から4K/60fpsまでの映像を入力できるようになっています。
そして、PCにUSB接続すれば、OBSなどのキャプチャーソフトに4K/30fpsもしくは1080p/60fps(HDR)の映像を映すことが可能です。
あと、BU113の公式ページを確認してみると、PCではなくAndroidのスマホにBU113を接続する事でカメラ映像をAndroidのスマホに映せる機能もあるみたいです。
自分はAndroidを使用していないので検証できなかったのですが、「Live Streamer」というアプリと併用する事で可能になるみたいなので、気になる人はチェックしてみて下さい。
次にその他の機能について解説しますが、この製品には遅延が無い映像を別のモニターに映し出せるパススルー出力ができなくなっています。
パススルー出力ができないと、若干の遅延が発生しているキャプチャーソフトに映ったゲーム映像を見ながらプレイしなければならないので、ゲーム実況がやりにくくなっているんですよね。
一応、こちらのHDMI分配器(HDMIスプリッター)という機材を使用して、
このように接続すると、パススルー出力しているような遅延の無さでプレイする事は可能です。
しかし、パススルー出力用のモニターを準備するのはもちろん、HDMI分配器の購入費用がかかったり、配線がゴチャゴチャするというデメリットがあるので、個人的にはあまりおすすめしていない方法となっています。
そのため、パススルー出力ができないこの手のキャプチャーボードは、パススルー出力が必須では無いカメラ用のキャプチャーボードと表現されて販売されている事がほとんどとなっていますね。
しかし、これはあくまで建前上の表現というのが自分の率直な感想です。
実際に使用してみて感じたこととしてはカメラ用のキャプチャーボードという表現ではなく、
パススルー出力用のモニターを準備できなくてキャプボ購入費用も抑えたい人用のキャプチャーボード
っていうのが正しい表現なのかなと思っています。
これは一体どういうことなのか、詳しく理解するためにはエンコード方式について理解する必要があるので、これから詳しく解説していきます。
エンコード方式について
次にエンコード方式について解説しますが、各外部機器からの映像をキャプチャーソフトに映すには「エンコード」というデータの変換作業を行ってあげる必要があります。
このエンコードを行うやり方(エンコード方式)は、
・ソフトウェアエンコード
この2種類存在していますが、BU113の場合はソフトウェアエンコードでエンコードを行うようになっています。
このソフトウェアエンコードの特徴としては、映像の処理をPCに任せることになるので、少ない遅延でOBSなどのキャプチャーソフトに映像を表示できるという特徴があります。
ちなみに、ソフトウェアエンコードの性能は製品によって優劣があり、OBSに映像を映した時の遅延の差が製品によって違います。
なので、実際にBU113を使用し、HDMI分配器を使用した遅延の無い映像とOBSに映った映像を比べてみたので、以下の動画を確認してみてください。
動画を見てもらうとわかりますが、BU113は約0.07秒という外付けキャプチャーボードの中でもトップクラスで少ない遅延になっていました。
今までたくさんのキャプチャーボードを使用してきた経験から言わせてもらうと、OBSに映った映像の遅延が約0.1秒以内ならば、その映像を見ながらゲームをプレイできるギリギリの遅延となっています。
その基準よりも大幅に少ない遅延時間になっていますし、これならばシューティングゲームのような動きが速いゲームをプレイする場合でも、OBSに映った画面を見ながらプレイすることが可能です!
特にパススルー出力を行うゲーム専用のモニター(2台目のモニター)を準備できない人や、PCにヘッドホンやイヤホンを接続して音声を聞く人にとっては、非常にありがたい性能となっています。
ちなみに、スマホゲームの映像を映して録画や配信したい人もいると思いますが、スマホやタブレットの場合はHDMI変換ケーブルを間に接続する必要があるので、若干の遅延時間が増えてしまいます。
※iPhone・iPadのようなiOSデバイスの場合は以下のような機材が必要です
しかし、BU113は元々の遅延時間が少ないこともあり、遅延時間が多少増えたとしても問題無くスマホゲームをプレイできるので、そのような用途を考えている人にもおすすめです!
もしも、約0.07秒の遅延すら気になるなら、元からパススルー出力ができるキャプチャーボードを購入して欲しいのですが、性能が良いキャプチャーボードを購入しようとすると金額がどうしても高くなってきます。
しかし、BU113とOBSを使用すれば約0.07秒という少ない遅延でプレイができます。
さらに、パススルー出力するためのモニターを準備したり、HDMI分配器を準備したり、パススルー出力ができるお高いキャプチャーボードを準備したりする必要もありません。
カメラ用として購入するのも良いですが、ゲーム実況を行うために予算を少なくしたい人にも非常におすすめできる製品となっています!
なので、先ほども言いましたが、BU113はカメラ用のキャプチャーボードとして表現されているのですが、
パススルー出力用のモニターを準備できなくてキャプボ購入費用も抑えたい人用のキャプチャーボード
というのが、この製品の本来の表現方法だと個人的には思っているので、この情報を参考にしてみて下さい。
画質について
次に画質が気になる人も多いと思うので、実際にこのキャプチャーボードを使用して録画した映像を確認していきましょう。
まずは実写映像から確認していきますが、BU113にビデオカメラを接続し、OBSを使用して1080p/60fpsで録画しています。
手元の映像を映してみるとこんな感じになりますね。
実写映像の場合はカメラの性能によっても映像の質が変わってきますが、見てもらうと分かるように普通に綺麗に撮影できています。
次にゲーム実況用としても使用できるので、PS5のゲーム内ムービーも撮影してみました。
以下の動画を再生して確認してみて下さい。
実際に確認してみるとわかりますが、動きが激しい所も乱れることなく綺麗に録画出来ていますし、音声がおかしい所もありません。
また、他のキャプチャーボードと映像を比べてみても、色味がおかしい部分も無かったので非常に良い性能をしています!(信頼性のない会社&格安キャプボだとおかしい場合がある)
ちなみに、映像に加工を加えていない状況で撮影を行ってこの画質です。
OBS側で加工を加えれば、さらに輪郭がハッキリしたり、色味を良くすることも可能なので頭に入れておいてください。
実際にゲーム画面の画質を上げる方法を解説したページのリンクを記載しておくので、気になる場合はチェックしてもらえたらと思います。
check!
>>OBSでゲーム画面の画質を上げる方法
ちなみに、映像の確認のために1時間以上は実際に録画していたのですが、キャプチャーボード本体を触ってみると全体的に少し熱くなっていました。(室温約27度で使用時)
基本的に機材関連は熱が原因で性能が低下してしまったり、消耗が激しくなって故障の原因にも繋がってしまうので、どれくらい発熱するのかというのも重要になってきます。
ただ、安物の製品のようにめちゃくちゃ熱くなることは無かったので、適度な室温で風通しが良い場所で使用するのであれば、心配は無いかなって感じだったので参考にしてみて下さい。
次にキャプチャーボードによっては、製品販売ページで60fpsで映像を映せると記載されていても、実際は30fpsの映像を60fpsにした疑似フレームで映像を出力する粗悪な製品もあったりします。
なので、BU113は本当に60fpsの映像を出力できるのか検証してみました。
実際に以下の検証動画を確認してみてください。
実際に確認してもらうとわかりますが、ちゃんと1コマずつ映像が動いて確実に60fpsが出ていることが分かります!
BU113の画質は十分な性能があるので安心してください。
BU113の性能まとめ
ここまでBU113の性能について解説してきましたがどうだったでしょうか?
この製品についてまとめると、
✅4K/60fpsまでの映像を入力する事ができる
✅4K/30fpsもしくは1080p/60fps(HDR)の映像を映して録画可能
✅OBSに映った映像/音声の遅延がトップクラスで少ない
✅Androidのスマホにカメラ映像を映す事も可能
✅製品本体の値段が安く、ゲーム実況するならその他機材も安く済ませることが可能
✖パススルー出力ができない
✖HDMI分配器を使用する事で遅延の無い映像を見れるがコスパが悪いので注意
✖長時間使用していると少し熱い
✖設定が少し大変
といった感じになっています。
実際に使ってみた感想としては、画質や音声に関しては問題も無くて良い性能をしている。
さらに、ソフトウェアエンコードの性能も高かったので、カメラ用のキャプチャーボードとして販売されている製品の中でトップクラスで良い製品と言えますね!
価格も約1万円台で買える安いお値段となっていますし、ゲーム実況用のキャプチャーボードとしても十分使用できる性能もあるので、
パススルー出力用のモニターを準備できなくて、キャプボ購入費用も抑えたい人用のキャプチャーボード
という表現の方がこの製品は合っているかなと思います。
ただ注意点として、OBSに映った映像は約0.07秒の遅延があるので、この遅延がどうしても気になるなら最初からパススルー出力ができる製品を購入して下さい。
最後にこの製品がどんな人におすすめなのかまとめると、
・ゲーム実況時は若干の遅延があっても問題無い人(十分プレイ可能なレベル)
・少しでも機材購入費用を抑えたい人
・4K/30fpsもしくは1080p/60fps(HDR)で録画/配信したい人
このような人に非常におすすめできる製品なので、気になる人は以下の製品リンクから詳細情報をチェックしてください!
診断ツールを使ってみよう!
BU113を実際に購入してみたいと思ったのであれば、自分のPCで使用できるのか動作環境を確認する必要があります。
もしも、動作環境を見てもよくわからないのであれば、AVerMediaの公式サイトから無料でインストールできる診断ツールというものがあるので、こちらを活用して調べてみましょう!
ただ、この診断ツールはWindowsしか対応しておらず、Macの場合は使うことができないので注意して下さい。
以下にやり方を記載しておくので確認してやってみて下さい。
②画面上の「ダウンロード」をクリック
③ダウンロードの欄に移動するので「診断ツール」をクリック
④一番上にある最新版の診断ツールをダウンロードする
⑤ブラウザでChromeを使用しているなら左下の圧縮ファイルをドラッグしてデスクトップ上にドロップする(他のブラウザを使用しているなら「PC」→「ダウンロード」→圧縮ファイルをドラッグしてデスクトップ上にドロップ)
⑥圧縮ファイルを右クリックし、プロパティを開く
⑦「全般」タブの一番下の「セキュリティ」の右側にある「許可する」にチェックを入れて「OK」をクリック
⑧圧縮ファイルを右クリックして「すべて展開」をクリック
⑨展開場所を決めて「展開」をクリック
⑩表示された画面内のフォルダをクリックしていくと「DeviceDiagnosisTool.exe」というのがあるのでクリック
⑪BU113にチェックを入れて画面左上の「START」をクリック
⑫英文で「より正確な検出を行うために、他のソフトウェアをすべて閉じてネットワークに接続してください。」と表示されるので、不必要なソフトを閉じて「OK」をクリックして診断する
診断して大丈夫なのであれば、こちらから購入してくれると非常に嬉しいです!↓↓↓
BU113の使い方
それではここからはBU113の使い方について解説していきます。
この製品はカメラ用のキャプチャーボードとして販売されているので、今回はカメラ映像をOBSに映すまでの手順を解説していきます。
各種ゲーム機やスマホの映像を映したい人もいると思いますが、そのような人向けにもしっかりとやり方を解説しているので安心して作業を進めて下さい。
ちなみに、使い方の手順を大まかに解説しておくと、
・BU113を各機器に接続する
・必要なソフトウェアのインストールをする
・OBS Studioに映像を映す
という手順で解説していきます。
HDCPを解除する
まずはHDCPというコピーガードを解除していきます。
この作業はPS5やPS4、iPhone、iPadを使用する場合のみに必要な作業となっており、これを行わないと映像が映りませんし、一瞬だけゲーム音が聞こえたり・聞こえなかったりする事を繰り返す症状が出てしまうので注意して下さい。
ちなみに、SwitchやスマホのAndroid、カメラの映像を映したい場合は必要無いので飛ばしてもらって構いません。
PS5やPS4のHDCPを解除していないという人は、以下のリンクから設定方法を確認してみて下さい。
check!
>>PS5のHDCPを解除する方法を確認する!
ちなみに、iPhoneやiPadなどのiOSデバイスを使用している場合は、この後に解説するRECentralという専用のキャプチャーソフトをインストールしてからHDCPの解除を行います。
RECentralをインストールした後に解除方法を解説するので、ひとまず設定を飛ばしてもらって構いません。
BU113を各機器に接続する
次にBU113を各機器に接続していきます。
特に決まった順番はありませんが、まずはカメラやゲーム機からのHDMIケーブルをBU113に接続して下さい。
ちなみに、BU113にはHDMIケーブルが付属されていないので、カメラやゲーム機に付属されている物を使用するか、自分で準備して下さい。
スマホのiPhoneやiPadを接続したい人もいると思いますが、その場合はLightning Digital AVアダプタというHDMI変換ケーブルをiPhoneやiPadに接続してからHDMI接続する必要があります。
こちらはApple純正品のHDMI変換ケーブルとなっていますが、Amazonなどで調べてみると、似たような製品で同じ機能を持った製品もたくさん販売されています。
純正ではない製品は値段が安いのでそっちを購入したくなりますが、接続不良が発生しやすかったり、表示される映像の遅延時間が純正品よりも大きかったりするので、個人的にはおすすめしていません。
純正品は値段が高いですが、品質が保証されていてサポートも充実しているので、基本的に純正品を購入しましょう。
HDMIケーブルをBU113に接続できたら、USBケーブルが付属されているので、Type-Cの方をBU113に接続して下さい。(端子の形状でわかると思います)
そして反対側のType-Aの方をPCに接続すれば接続完了です!
ただ注意点として、PCに接続する時にUSB2.0の端子に接続すると上手く動作しないので、必ずUSB3.0以上の端子に接続して下さい。
USB2.0と3.0の見分け方がわからない人は、見分け方を解説したページのリンクを記載しているのでチェックしてみて下さい。
check!
>>キャプチャーボード使用時に注意したいUSB2.0と3.0の違い(見分け方)を確認する!
ちなみに、全体の接続図のイメージとしてはこのようになっているので、参考にしてもらえたらと思います。
必要なソフトウェアのインストールをする
BU113を各機器に接続できたら必要なソフトウェアのインストール行いますが、
・OBS Studio
これら2つのソフトウェアをインストールしていきます。
この製品のデメリットの所でも解説しましたが、「設定が少し大変」という理由がRECentralという専用のキャプチャーソフトをインストールしなければならないという所です。
作業難易度はそこまで高くないのでPC初心者の人でも簡単に作業できますが、少し時間が必要なので頑張ってインストールしていきましょう。
RECentralのインストール方法
まずはRECentral(レックセントラル)という専用のキャプチャーソフトをダウンロードしていきます。
ちなみに、録画や配信が行えるソフトのことをキャプチャーソフトと言いますが、キャプチャーソフトはこの後に解説するOBS Studioが設定の自由度が高いのでこちらを使用することを推奨しています。
ただ、iPhoneなどのiOSデバイスやAndroid 9以上が搭載された端末を使用している場合、RECentralをインストールしてHDCPを解除しないと、OBSに映像を映すことができません。(映像を出力できないAndroid端末の場合は解除しても映らないので注意)
また、状況によってはRECentralをインストールして「ファームウェア」という、キャプチャーボードを動かして制御するためのソフトウェアをアップデートする必要があるので、念のためにRECentralをインストールして下さい。
それではやり方を解説していきますが、こちらのAVerMedia公式サイトのBU113のページを開いて以下のような画面を開いて下さい。
開くことができたら画面左上に「ダウンロード」というタブがあるので、こちらをクリックしてください。
すると、各ソフトウェアをダウンロードできるページに移動します。
Windowsを使用している場合は「ソフトウェア(PC)」をクリックし、1番上にある最新版のRECentralの「ダウンロード」ボタンをクリックしてください。
Macを使用している場合は「ソフトウェア(Mac)」をクリックし、1番上にある最新版のRECentralの「ダウンロード」ボタンをクリックしてください。
ちなみに、自分はWindows10を使用しているので、Windowsでのやり方を解説していきます。
ブラウザでChromeを使用している場合は画面左下にRECentralのインストーラーがダウンロードされるので、こちらをクリックして下さい。
1番上に「RECentral~~~.exe」というのがあるのでこちらをクリックしてください。
すると、お使いのPCによってはこのような画面が表示されるので「はい」をクリックしてください。
次にこのような画面が表示されるので「次へ」をクリックします。
次にソフトウェア利用許諾契約書が表示されますが「次へ」をクリックします。
次にインストール先のフォルダを指定しますが、特に変更することなく「次へ」をクリックして下さい。
すると、インストールが始まるので終わるまで待ちましょう。
インストールが終わるとこのような画面が表示されるので「終了」をクリックしてください。
すると、RECentralが起動してこのような画面が表示されるので、RECentralを使用したい人は画面の内容を確認しながら設定していって下さい。
ちなみに、個人的にはこの後にインストールを行うOBS Studioを使用するのが自由度が高くて扱いやすいので、RECentralではなくOBSを使用する事を推奨しています。
もしも、自分と同じようにOBSを使用したい人は「キャンセル」をクリックして画面を閉じましょう。
ちなみに、この時点でちゃんと映像が映るのか確認するためにカメラやゲーム機の電源を入れてみて下さい。
このようにRECentralに映像が表示されれば、OBSで設定を行った場合でもちゃんと表示されます。
もしもiPhoneやiPadを使用している場合は、HDCPというコピーガードをRECentralで解除しないと映像を上手く映せない場合があるので注意が必要です。
HDCPの解除方法を解説しておきますと、まずは画面左上にある歯車マークをクリックします。
次に「Live Streamer CAP 4K」をクリックし、「HDCP」タブをクリックして「オフ」にチェックを入れて下さい。
あとは画面左上の●をクリックすると先ほどの画面に戻るので、iPhoneやiPadの画面が映るのか確認してみて下さい。
最後に1つ注意点を言っておきますが、OBSを使用する場合はRECentralは使用しない事になります。
ただ、RECentralのアンインストールは行わないようにして下さい。
RECentralのアンインストールを行うとOBSに映像が映らなくなってしまう場合がありますし、iPhoneやiPadを使用しているのであればRECentralでHDCPが解除されている必要があるので、使用しなくてもアンインストールはせずにそのまま残しておきましょう。
OBS Studioのインストール方法
次にOBS Studioをインストールする方法を解説していきます。
ちなみに、OBS Studioとは何なのかわからない人もいると思いますが、キャプチャーボードからの映像を映し出して録画や配信が行えるソフトとなっています。
先ほどのRECentralと同じような機能をしているソフトですが、無料で利用できるにもかかわらず自分好みに画面を調整したり、映像やマイク音声なども細かく調整できるので、個人的にはOBSを使用するのを推奨しています。
OBSのインストール方法に関しては別のページで解説しているので、まだインストールできていない人は以下のリンクからインストール方法をチェックしてみて下さい!
check!
>>OBSのダウンロード&インストール方法を確認する!
OBS Studioに映像を映す
次にOBSに映像を映す方法を解説します。
ちなみに、RECentralの画面を開いたままにしている人もいるかもしれませんが、RECentralとOBSの両方を開いた状態だとキャプチャーボードからの映像が映らないので、RECentralの方は閉じておいてください。
また、自分はWindowsを使用しているので、Windows版のOBSの画面で解説していきます。
まずは、キャプチャーボードからの映像を表示させたいシーンを選択し、ソースの欄の「+」をクリックして「映像キャプチャデバイス」をクリックしてください。
すると、ソースを作成/選択という画面が表示されますが、わかりやすい名前を付けたら「OK」をクリックしてください。
今回は初期設定のまま解説していきます。
次にプロパティが表示されるので、デバイスの項目に「Live Streamer CAP 4K」を設定して下さい。
次に解像度/FPSタイプは「カスタム」、解像度は「1920×1080」、FPSは「出力FPSに合わせる」に設定して下さい。
もしも、4K/30fpsで映像出力できるカメラを使用している場合は、解像度の項目で「3840×2160」に設定すると4K解像度で表示させる事ができます。
ただ、FPSが最大でも30fpsとなるので注意して下さい。
次に音声出力モードが「音声のみをキャプチャ」であることを確認したら、「OK」をクリックしましょう。
すると、このようにOBSにカメラの映像が映ります!
ちなみに、解像度の設定で「3840×2160」にした場合はOBSの画面よりも大きく表示されてしまいます。
画面内の赤い■をドラッグして画面ピッタリになるようサイズ調整を行って下さい。
他にもまだ必要な設定があるので解説しますが、ソースの欄の「+」をクリックして「音声入力キャプチャ」をクリックします。
すると、ソースを作成/選択という画面が表示されるので、わかりやすい名前を付けたら「OK」をクリックしてください。
今回は初期設定のまま解説していきます。
次にプロパティの画面が表示されるのでデバイスに「HDMI(Live Streamer CAP 4K)」を選択し、「デバイスのタイムスタンプを使用」のチェックが外れている事を確認したら「OK」をクリックしてください。
次に音声の設定を行っていきますが、音声ミキサーの項目にある映像キャプチャデバイスのスピーカーマークをクリックして×印が付いたミュートの状態にして下さい。
この状態で録画や配信を行えばカメラに内蔵された・もしくは外部から接続されたマイク音声が入りますし、各種ゲーム機を接続している場合はその音声が入るようになります。
しかし、現在の状況としてはPCに接続したヘッドホン(イヤホン/ヘッドセット)からはそれらの音声が聞こえない設定になっているので、音声を聞きながら録画や配信をしたいのであれば、今から解説する設定を行って下さい。
まずは、音声ミキサーの中に「デスクトップ音声」という項目が表示されているのか・表示されていないのか確認して下さい。
確認できたらどれでも良いので音声ミキサーの項目にある歯車マークをクリックし、「オーディオの詳細プロパティ」をクリックしてください。
すると、このような画面が表示されますが、
音声ミキサーの中にデスクトップ音声が無い場合は、音声入力キャプチャの音声モニタリングを「モニターと出力」にして下さい。
もしも、音声ミキサーの中にデスクトップ音声がある場合は、音声入力キャプチャの音声モニタリングを「モニターのみ(出力はミュート)」にして下さい。
すると、音声が聞こえるようになるので、「閉じる」をクリックして画面を閉じましょう。
もしも、これで音声が聞こえない場合はPC側のサウンド設定がおかしい可能性があります。
Windows10でのやり方になりますが、デスクトップ画面右下にあるスピーカーマークの上で右クリックして「サウンド」をクリックします。
すると、このような画面が表示されますが「再生」タブをクリックしてください。
次に実際に使用しているヘッドホンをクリックして選択し、「既定値に設定」をクリックしてください。
実際に使用しているヘッドホンにチェックマークが付いた事を確認できたら「OK」をクリックしましょう。
あとはOBSを1度閉じ、もう1度再起動してみると音声がヘッドホンから聞こえてくるので確認してみて下さい。
ちなみに、OBSに映した映像の画質をさらにワンランクUPさせる方法を解説したページを作成しています。
低スペックのPCでも簡単に行える方法となっているので、気になる人はこちらからチェックしてみて下さい!
check!
>>OBSに映した映像の画質をワンランクUPさせる方法を確認する!
OBSの録画設定と配信設定
ここまで来たらあとは録画・配信設定を行えばOBSの設定はOKです。
ただ、今からそれを解説するとめちゃくちゃ長くなってしまうので、PS5やPS4、Switch、スマホ、カメラ映像を録画/配信する時のOBS設定方法を解説した記事を別に作成しております。
それぞれの記事は今まで解説した内容と被っている部分もあるので、目次を参考にしながらOBSを設定していって下さい。
check!
>>PS4やSwitchで録画する時のOBS設定方法を確認する!
>>PS4やSwitchをYouTube生配信する時のOBS設定方法を確認する!
>>スマホゲームをYouTube生配信する時のOBS設定方法を確認する!
>>PS5をYouTube生配信する時のOBS設定方法を確認する!
>>カメラを使って実写映像を録画する時のOBS設定方法を確認する
>>カメラを使って実写映像をYouTube生配信する時のOBS設定方法を確認する!
まとめ
今回は、AVerMedia BU113の性能(レビュー/評価)はもちろん、OBSでの使い方についても解説しました!
ちなみに、自分は約25種類以上のキャプチャーボードを実際に購入して使用した経験がありますが、キャプチャーボードや各製品の性能や使い方、おすすめ製品をまとめたページを作成しているので気になる人はチェックしてみて下さい!
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>>キャプチャーボードの性能/使い方/おすすめ製品まとめページを確認する!
また、自分は「しふぁチャンネル」というゲーム実況チャンネルと「しふぁの作業部屋」というこれからYouTubeを始めたい人向けの情報を発信しているチャンネルを運営していますが、両方のチャンネルとも収益化の条件である、
・直近12ヶ月の総再生時間が4000時間以上
この条件をクリアしており、収益化もしています。
特に「しふぁの作業部屋」ではたった4ヶ月間・3日に1本動画を投稿するだけで収益化する事ができたので、その時のノウハウをまとめた記事をnoteにて販売しております。
少しでも早く登録者数や再生回数を増やして収益化まで行きたいと考えている人にとって役に立つ情報を解説していますし、今なら購入者限定で無料で貰えるお得な特典も用意しています!
今後も特典を増やしたり、内容のアップデートも行っていく予定なので、お得なうちにチェックしてみて下さいね♪
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