このページではOBS Studioでの録画/配信の画質を上げる方法を7つ解説しています。
実際に録画や配信をやってみたけど映像が荒いな、画質が悪いなと思うなら参考にしてください。
ちなみに、「しふぁの作業部屋」というこれからゲーム実況やYouTubeを始めたい人向けの情報を発信しているチャンネルも運営しているので、気になる人はこちらもチェックしてみて下さい。
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>>OBS Studioの使い方まとめページを確認する!
以下のポイントをチェックしよう!
OBS Studioでの録画/配信の画質を今よりも向上させたいのであれば、以下の7つのポイントを確認していきましょう。
①OBSに映す映像の解像度設定の確認
②映した映像のフィルタ設定
③適正な色範囲を設定する
④高性能な映像エンコーダを設定する
⑤適正なビットレート設定をする
⑥適正なプリセット設定をする
⑦ビットレートに対して適正な解像度/FPSを設定する
簡単にできる設定は絶対にやっておきましょう。
難易度が高い設定は、1つの設定を変更すると録画や配信設定のバランスが崩れる可能性があります。
録画/配信設定の内容についてある程度理解している必要があるので注意してください。

簡単にできる画質設定
①OBSに映す映像の解像度設定の確認
画質を高めたいのであれば、OBSに映す映像の解像度設定を確認しましょう。
OBS側の設定をいくら調整しても、映す映像の画質が悪ければ意味がありません。
PS5やPS4、Switchといった家庭用ゲーム機を使用しているのであれば、映像出力の設定から解像度の確認を行ってください。
詳しい設定方法を解説した記事のリンクを記載しておくので、設定方法が分からない場合は要チェックです!
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>>PS5での画質設定のやり方を確認する!
ちなみに、PS5やPS4、Switchといった家庭用ゲーム機の映像をOBSに映すには、キャプチャーボードを使用する必要がありますが、キャプチャーボードの性能次第ではOBSに映る映像の画質が悪くなります。
例えばPS5側の映像出力を2160p(4K)に設定したい場合、キャプチャーボードの最大録画解像度の性能が1080pまでとなっていたら、PS5側で2160pの解像度設定ができませんし、OBSに映る映像も1080pまでとなってしまいます。
画質を高くしたいなら、使用するゲーム機の映像出力にあわせたキャプチャーボードを使用することも意識してください。
以下にゲーム機ごとにおすすめなキャプチャーボードを紹介したページのリンクを記載しておくので、必要であれば参考にしてもらえたらと思います。
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>>PS5用におすすめなキャプチャーボードを確認する!
>>PS4やSwitch用におすすめなキャプチャーボードを確認する!
もちろん、ゲーム画面を映すモニターも非常に重要です。
例えばゲーム側の解像度を2160p(4K)に設定したいけど、使用しているモニターの解像度が1080pになっていると1080pまでしか設定できません。
家庭用ゲーム機だろうがPCゲームだろうが、この部分にも注意してもらえたらと思います。
もしも、PCゲームをプレイしている場合は、設定を開いてグラフィック関連の設定を調整しましょう。
解像度の設定を確認するのはもちろんですが、
テクスチャやシャドウなどの細かい設定もあったりします。
これに関してはゲームによって設定項目が異なるので、「ゲーム名 画質を高くする方法」などで検索して設定方法を確認してください。

②映した映像のフィルタ設定
OBSに映す映像の解像度を調整できたら、フィルタ設定を行って画質を高めていきましょう。
映像を映しているソースをクリックして選択したら、「フィルタ」をクリックしてください。
次にエフェクトフィルタの「+」をクリックして「シャープ」をクリックしてください。
次にフィルタ名を決められる画面が表示されますが、特に変更せずに「OK」をクリックしましょう。
次にシャープネスの項目が表示されますが、0.10~0.15くらいに設定しておくのがおすすめです。
この設定を行うと輪郭を強調できたり、鮮明さを調整できるので、映像がよりはっきり見えるようになります。
あまりにも数値を高くしすぎると違和感が出てしまうので注意しましょう。
次にエフェクトフィルタの「+」をクリックして「色補正」をクリックしてください。
次にフィルタ名を決められる画面が表示されますが、特に変更せずに「OK」をクリックしましょう。
次に様々な設定が行える画面が表示されますが、
・コントラスト:0.05~0.1
・彩度:0.1~0.15
この3つの項目の数値を調整してみてください。
それぞれの項目について解説すると、コントラストは明るい部分はより明るくでき、暗い部分はより暗くできます。
そこにガンマを少し入れることで暗い場所の明るさを上げるのはもちろん、明るい所が明るくなりすぎない程度に調整可能です。
彩度については、数値を上げると色を鮮やかにでき、特に明るい部分の色をパッと目を惹くような色合いにする事が可能です。
設定は以上になりますが、実際にフィルタ設定が入っていない映像と、フィルタ設定を入れた映像を比較した動画を作成してみました。
まずは、GOD EATER 3というゲーム内のイベントムービーで比較しますが、明るくて色鮮やかなシーンが多いアニメ調の映像となっていますし、字幕の感じも確認できるのでチェックしてみて下さい。
次にGhost of Tsushimaというゲーム内のイベントムービーで比較しますが、暗いシーンが多いリアル指向の映像となっています。
鎧の模様などの細かい部分を確認できるのでチェックしてみて下さい。
比較動画を確認すると、今回の設定による画質の向上具合が分かるかと思います。
この設定はCPUやGPUへの負荷が少ないので、低スペックPCを使用している人には特におすすめな設定です。
各設定の数値は個人的に良いなと思った数値を紹介しているので、自分好みに数値を変更してもOKですが、数値を上げすぎると元々のゲーム画面の色とかけ離れてしまい、逆に変になってしまうので適度に調整して下さい。
③適正な色範囲を設定する
次に適正な色範囲を設定しておきましょう。
OBSの「設定」→「詳細設定」の項目を確認すると、色範囲を設定できるようになっています。
初期設定では「リミテッド」になっているので、「フル」に変更設定してください。
簡単に解説すると、フルは0~255の256階調で色の表示ができますが、リミテッドでは16~235の220階調で色を表示するようになっています。
リミテッドはフルと比べると表示できる色の幅が少ないので、少しでも画質を向上させるために「フル」に変更しましょう。
難易度が高い画質設定
④高性能な映像エンコーダを設定する
ここから難易度が高い画質設定を行いますが、1つの設定を変更すると録画や配信設定のバランスが崩れる可能性があります。
録画/配信設定の内容について、ある程度理解している必要があるので注意してください。
以下の録画/配信設定のやり方で解説している内容を見て設定したのであれば、理解できる内容になっているので参考にしてもらえたらと思います。
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>>OBS Studioでの録画設定方法を確認する!
>>OBS StudioでのYouTube配信のやり方を確認する!
>>OBS StudioでのTwitch配信のやり方を確認する!
まず、高性能な映像エンコーダに設定できているのか確認しますが、OBSの「設定」→「出力」→配信タブor録画タブの映像エンコーダの項目から確認できます。
この映像エンコーダは配信や動画投稿するサイトが推奨する設定を行うことが大前提なので、この点には注意してください。
YouTubeで配信する場合は、
・NVIDIA NVENC AV1
・NVIDIA NVENC H.264
・NVIDIA NVENC HEVC
・SVT-AV1
・x264
この6つから選択できますが、
②NVIDIA NVENC HEVC
③NVIDIA NVENC H.264
④x264
この優先順位で選択するのがおすすめです。
映像エンコーダについて簡単に解説すると、動画の容量を圧縮したり、視聴可能な動画形式に変換するハードウェアまたはソフトウェアのことを言います。
どの映像エンコーダを選択するかで圧縮率が違っているのですが、基本的に圧縮率が高いほど同じビットレートでも画質が良くなる特徴があります。
圧縮率が高い映像エンコーダを順番に並べ替えると、
AV1 > HEVC > H.264 > x264
このような順番になっているので、圧縮率が高くて選択可能な映像エンコーダを選択してください。
ちなみに、AV1に関してですが、
・SVT-AV1
・NVIDIA NVENC AV1
この3種類から選択できるようになっています。
どれを選択するべきか悩むところですが、NVIDIA NVENC AV1を選択するのがおすすめです。
AOM AV1とSVT-AV1はCPUで処理を行うソフトウェアエンコーダとなっていますが、CPUにかかる負荷が非常に高くなっています。
求められるCPUの性能が非常に高いですし、CPUへの負荷が高くなりすぎると処理能力が低下して動作が遅くなったり、まともに配信できない恐れもあるので、個人的には配信用のエンコーダとしておすすめしません。(なので優先順位からも除外しています)
ただ、NVIDIA NVENC AV1についてはGPUで処理を行うハードウェアエンコーダとなっており、ソフトウェアエンコーダよりも早く処理できて、GPUにかかる負荷も少なくなっています。
AV1の映像エンコーダで配信したいと思ったらNVIDIA NVENC AV1がおすすめなので、選択できるならこちらを選択してください。
どの映像エンコーダを選択するべきなのかまとめると、YouTubeで配信する場合は、
②NVIDIA NVENC HEVC
③NVIDIA NVENC H.264
④x264
この優先順位で選択するのがおすすめなので、選択できる映像エンコーダを設定してもらえたらと思います。
YouTubeに動画投稿するために録画する場合、YouTubeヘルプの「YouTube にアップロードする動画におすすめのエンコード設定」を確認すると、H.264が推奨されています。
「NVIDIA NVENC AV1」や「NVIDIA NVENC HEVC」が選択可能ではありますが、優先順位としては、
②x264
このようになるので、選択できる映像エンコーダを設定してもらえたらと思います。

Twitchで配信する場合、「NVIDIA NVENC H.264」か「x264」のどちらかを設定できます。
こちらも優先順位としては、
②x264
このようになるので、選択できる映像エンコーダを設定してもらえたらと思います。
⑤適正なビットレート設定をする
次に適正なビットレート設定を行いましょう。
ビットレートは画質を大きく左右する設定となっており、高く設定すればするほど画質は高くなります。
ただ、配信・動画投稿サイトで決められているビットレートを大きく超えてしまうと、配信や動画を視聴するときに読み込むデータ量が多くなり、視聴環境によってはずっと画面が読み込み状態で止まってしまいます。
また、録画を行う場合、ビットレートを高くしすぎるとデータ容量がかなり大きくなってしまうので、ストレージの圧迫にも繋がってしまいます。
必ず配信・動画投稿サイトで決められているビットレートの範囲で設定してください。
こちらに関してはネット回線速度によっても設定する数値が変化してくるので、録画/配信設定のやり方を解説している記事内の「出力の設定」からビットレートの設定方法を詳しく確認してもらえたらと思います。
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>>OBS Studioでの録画設定方法を確認する!
>>OBS StudioでのYouTube配信のやり方を確認する!
>>OBS StudioでのTwitch配信のやり方を確認する!
⑥適正なプリセット設定をする
次に適正なプリセット設定を行いましょう。
NVIDIA関連の映像エンコーダを選択した場合、プリセットは「P5: Slow (高品質)」に設定してください。
「P5: Slow (高品質)」よりもさらに上の設定として、
・P7: Slowest (最高品質)
この2つの設定が行えるようになっていますが、GPUへの負荷が非常に大きくなってしまい、録画や配信の映像が乱れてしまう場合があります。
タスクマネージャーを確認した時、GPU使用率に余裕があるのであれば「P6: Slower (より高品質)」に設定してもいいですが、映像が乱れてしまう場合があるので注意しましょう。
「P7: Slowest (最高品質)」は、自分が検証した限りでは負荷が大きすぎて異常が出るのでおすすめしません。
「P5: Slow (高品質)」よりも低い設定にしていたのであれば、1度「P5: Slow (高品質)」に設定してみてください。

次にx264の映像エンコーダを選択した場合は、プリセットは「faster」に設定してください。
「faster」よりもさらに上の設定として、
・medium
・slow
など
このような設定が行えますが、CPUへの負荷が非常に大きくなってしまい、録画や配信の映像が乱れてしまう場合があります。
「faster」よりも低い設定(ultrafastやsuperfastなど)にしていたのであれば、1度「faster」に設定してみてください。

⑦ビットレートに対して適正な解像度/FPSを設定する
ビットレートに対して適正な解像度やFPSの設定ができていないと画質が低下するので、それぞれの状況を確認していきましょう。
例えばYouTubeで配信するのであれば、YouTubeヘルプの「ライブ エンコーダの設定、ビットレート、解像度を選択する」のページに記載されているビットレートの設定範囲を守る必要があります。
仮に映像エンコーダをH.264に設定しており、1080p/60fpsで配信を行いたいなら「12Mbps(12000Kbps)」がビットレートの推奨値です。
ただ、OBSでのビットレートが1080p/30fpsで推奨されている「10Mbps(10000Kbps)」で設定されている場合、解像度/FPSに対して必要なビットレートが足りていないので、ブロックノイズが発生して画質が悪くなってしまいます。
特にアクションゲームやシューティングゲームといった映像の動きが激しい場合、ビットレートの消費が激しく、解像度に対してビットレートが低いと問題が発生しやすいですね。
この状況を解決したいのであれば、ビットレートに対して適正な解像度/FPSを設定して下さい。
以下のリンクから「ビットレートを下げながら出力(スケーリング)解像度を下げる」の項目を確認してもらえればわかりやすいので要チェックです!
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>>OBS Studioでの録画設定方法を確認する!
>>OBS StudioでのYouTube配信のやり方を確認する!
Twitchで配信する場合もやり方をしては同様です。
Twitchヘルプの「配信ガイドライン」のページを確認すると、解像度ごとの推奨ビットレートが記載されているので、こちらを参考にしてみてください。

ちなみに、Twitchは動きの速いゲームをプレイする時は900p/60fpsの設定にすることが推奨されています。
これはアクションゲームやシューティングゲームといった映像の動きが激しい場合、ビットレートの消費が激しく、解像度に対してビットレートが低いとブロックノイズなどの問題が発生しやすいからです。
ビットレートに対して適正な解像度/FPSを設定するようにして下さい。
以下のリンクから「ビットレートを下げながら出力(スケーリング)解像度を下げる」の項目を確認してもらえればわかりやすいので要チェックです!
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>>OBS StudioでのTwitch配信のやり方を確認する!
まとめ
今回はOBS Studioでの録画/配信の画質を上げる7つの方法を解説しました!
ちなみに、録画や配信を行うときのOBS設定方法や、BGMや画像をOBSに追加する方法といったOBSの使い方を全てまとめたページを作成しています。
以下のリンクから様々な情報を確認できるので、他にもOBS関連で気になる設定がある場合はこちらからチェックしてみて下さい。
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>>OBS Studioの使い方まとめページを確認する!
あと、自分は「しふぁチャンネル」というゲーム実況チャンネルと「しふぁの作業部屋」というこれからYouTubeを始めたい人向けの情報を発信しているチャンネルを運営していますが、両方のチャンネルとも収益化の条件である、
・直近12ヶ月の総再生時間が4000時間以上
この条件をクリアしており、収益化もしています。
特に「しふぁの作業部屋」ではたった4ヶ月間・3日に1本動画を投稿するだけで収益化する事ができたので、その時のノウハウをまとめた記事をnoteにて販売しております。
少しでも早く登録者数や再生回数を増やして収益化まで行きたいと考えている人にとって役に立つ情報を解説していますし、今なら購入者限定で無料で貰えるお得な特典も用意しています!
今後も特典を増やしたり、内容のアップデートも行っていく予定なので、お得なうちにチェックしてみて下さいね♪
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