OBSで顔出し配信や録画を行いたいと考えているかもしれないですが、背景が映ってしまうのが嫌な人もいると思います。
そのような時はグリーンバックを後ろに設置した後にクロマキー合成を行って背景を透過すれば良いですが、グリーンバックを購入する費用って結構かかってしまうんですよね。
ただ、OBSがVer.28.0にアップデートされたことで、グリーンバックなしで背景透過を行えるようになったので、今回はその詳細なやり方を解説していきます!
ちなみに、「しふぁの作業部屋」というこれからゲーム実況やYouTubeを始めたい人向けの情報を発信しているチャンネルも運営しているのでチェックしてみて下さい。
🔽OBSの使い方を全てまとめたページはこちら!
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>>OBS Studioの使い方まとめページを確認する!
動画でも解説しています
実際に作業する前の注意点
早速やり方を解説していきたいところですが、実際に作業していく前に注意点が3つほどあります。
まず1つ目はWindows10(64bit)のPCを使用している人しか利用できなくなっています。
実際にこの後に専用ソフトウェアをインストールしていくのですが、そのソフトウェアの対応OSがWindows10(64bit)となっています。
MacやLinuxといったOSのPCを使用している場合は使えないので注意して下さい。
あと、Windows11についての記載が無かったのですが、自分はWindows10を使用していることもあって、Windows11でも使えるのか検証できませんでした。
ただ、Windows11を使っている視聴者さんが実際にこの方法をやってみたところ、使えなかったという報告があったので注意して下さい。
今後アップデートが行われて他のOSでも使えるようになるかもしれないので、それまでは待つようにしましょう。
次に2つ目の注意点としては、専用ソフトウェアが動作するのに必要なPCスペックが決まっています。
専用ソフトウェアが動作するのに必要なPCスペック | |
---|---|
CPU | ・Intel Core i5 8600以上 ・AMD Ryzen 5 2600以上 |
GPU | ・NVIDIA GeForce RTX 30シリーズ ・NVIDIA RTX プロフェッショナル GPU ・NVIDIA GeForce RTX 20シリーズ ・NVIDIA Quadro RTX |
メモリ | 8GB以上 |
その他 | NVIDIA ディスプレイドライバーの バージョンが465.89以降であること |
このようなPCスペックが求められているので、自分のPCのスペックが動作環境を満たしているのか確認して下さい。
また、GPUのドライバーのバージョンについても確認し、必要であれば最新版にアップデートを行ってください。
最後に3つ目の注意点ですが、最初にも言ったようにOBSがVer.28.0にアップデートされてから追加された機能になるので、Ver.28.0にアップデートを行ってもらう必要があります。
まだアップデートが終わっていないという人は、こちらのアップデート情報をまとめたページを確認しながら行うようにして下さい。
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>>OBSのVer.28.0のアップデート情報を確認する!
専用ソフトのインストール方法
OBSで背景透過をグリーンバックなしで行うためには専用ソフトウェアをインストールする必要があるので、その方法を解説していきます。
まずは、こちらのNVIDIA BROADCASTダウンロードセンターを開いてみてください。
次に少し下にスクロールするとビデオエフェクトという項目がありますが、使用しているGPUによってどちらをダウンロードするのか変わってきます。
なので、自分のPCに搭載されているGPUに合わせてダウンロードボタンをクリックしてください。
ちなみに自分はRTX2080を使用しているので、下にある「NVIDIA GeForce RTX 20 シリーズまたは NVIDIA Quadro RTX用」の「ダウンロード」をクリックしたいと思います。
ダウンロードボタンをクリックすると、ブラウザでChromeを使用している場合は画面左下にインストーラーがダウンロードされるのでこちらをクリックしてください。
先ほどダウンロードしたインストーラーがあるのでこちらをクリックしてください。
すると、お使いのPCによってはこのような画面が表示されるので「はい」をクリックしてください。
次にこのような画面が表示されますが「I Agree」をクリックしてください。
すると、インストールが始まるのでしばらく待ちましょう。
インストールが終わるとこのような画面が表示されるので、「Close」をクリックしてください。
OBSでの設定方法
次にOBSでの設定方法を解説していきます。
もしも、専用ソフトウェアをインストールする時にOBSを起動していた場合は、OBSを1度閉じて再起動した後に設定するようにして下さい。
あと、実写映像をOBSに映す方法はわかっている前提で解説するので予めご了承ください。
※自分は顔出しを行なっていないのでアイコンイラストで隠させていただきます。
まずは、実写映像を映しているソースをクリックして選択したら、「フィルタ」をクリックしてください。
次にエフェクトフィルタの項目にある「+」をクリックして、「NVIDIAバックグラウンド除去」をクリックしてください。
すると、フィルタ名を決める画面が表示されますが、特に変更することなく「OK」をクリックしてください。
すると、このような設定画面が表示され、すでに背景が透過された状態で表示されます。
各項目を解説しますが、モードをクリックすると「Quality(GPU使用率が高く、より良い品質)」と「Performance(GPU使用率が少なく、良い品質)」の2種類から選べるようになっています。
まずはQualityの方から確認していきますが、実際に設定してみると指の間のような細かいところでもしっかり透過されてます。
「より良い品質」と言っているだけの性能はありますね。
ただ、Performanceに変更してみると、指の間の一部分が透過できない場合がありました。
それ以外の大部分はちゃんと透過されているので、「良い品質」というのはわかりますが、Qualityに比べると若干精度が劣る感じです。
なので、GPU使用率が若干上がってしまいますが、Qualityに設定しておくのがおすすめです。
次にしきい値についてですが、この数値を調整すると被写体の周りを透過させる範囲を調整できるようになっています。
基本的に「1.00」よりも下げてしまうと背景が輪郭のように残ってしまうので、「1.00」に設定して使用するのがおすすめです。
ここまで設定できたら「閉じる」をクリックしましょう。
実際にOBSに映った映像としてはこのようになっています。
動いたりすると正常に背景透過できない場合もあるので、グリーンバックを使用してクロマキー合成する方法と比べるとどうしても精度としては劣ってしまいますね。
ただ、ゲーム実況する時に画面端に小さく顔出し映像を表示させるような使い方ならば、ゲーム中はそこまで身体が動かないと思いますし、顔出し映像が小さいこともあって目立ちにくくなっています。
このような使い方をするのであれば、十分使用できるレベルはあるので非常におすすめです。
実際に顔出し映像を映したい人は試しにやってみて下さい。
まとめ
今回はOBSで背景透過をグリーンバックなしで行う方法について解説しました!
ちなみに、OBSインストール方法や生配信・録画設定方法、追加機能の使い方を全てまとめたページを作成しておりますので、OBS関連で気になる事がある方はこちらからチェックしてみて下さい。
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>>OBS Studioの使い方まとめ!YouTube配信や録画、マイク設定など解説!
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コメント
大変参考になる記事で助かりました。
一点お尋ねしたいのですが、動画で顔部分を画像が追尾していると思うのですが、こちらは後から編集で合成した物でしょうか?
もしリアルタイムでこういった事が出来るのであれば、ぜひフィルタの種類やソフトの名前だけでもお教えいただきたいです。
お手数をおかけしますが、もし気が向かれましたらご対応いただけますと幸いです。
よろしくお願いいたします。
これは動画編集で合成したものですね。
画像を特定の場所に追尾させたいのであれば「モーショントラッキング」という編集機能を活用すればできるので調べてみてください。
お礼遅くなりました。ご返信いただき大変助かりました。ありがとうございました。
透過エフェクトをかけた上で、ソースとして下のレイヤーに画像を追加して置き、バーチャル背景にできました。ありがとうございました。