録画や生配信ができる無料キャプチャーソフト「OBS Studio」の最新バージョン28.0がついに公開されました。
1.0単位のアップデート(アップグレード)は仕様が大きく変化するアップデートとなっており、今回も新機能や追加要素が増えたのはもちろん、アップデート前に確認しておくべき重要な項目もあるので注意が必要です。
今回はOBSのVer.28.0で知っておきたい新機能/追加要素7選とアプデ時の注意点について解説していくので参考にしてみて下さい。
ちなみに、「しふぁの作業部屋」というこれからゲーム実況やYouTubeを始めたい人向けの情報を発信しているチャンネルも運営しているのでチェックしてみて下さい。
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動画でも解説しています
※HDR映像に関しては以下の修正版の映像を参考にしてもらえたらと思います。
アップデート(アップグレード)前の注意点
まずはアップデート前の注意点について解説していきますが、Ver.28.0からQtユーザーインターフェイスツールキットという物のバージョンが5から6に変わったことが影響して、
✅macOS 10.13
✅Ubuntu 18.04
このようなPC使ってる場合、Ver.28.0以降からは動作することが保証されなくなっています。
なので、該当する場合はアップデートは行わないようにして下さい。
あと、OBSにプラグインを導入して機能をカスタマイズしている人もいるかもしれないですが、Qtユーザーインターフェイスツールキットのバージョンが5に依存しているプラグインだと動作しなくなる場合があるので更新が必要になります。
以下のリンクからプラグインがVer.28.0に対して互換性があるのか確認できるので、もしもプラグインを使用している場合はチェックしてみて下さい。
>>OBSのVer.28.0で使えるプラグイン一覧はこちら!
もしも、使用しているプラグインがVer.28.0に対して互換性が無いのであれば、アップデートは行わないか、プラグインの更新が来てからアップデートするという対応をするようにしましょう。
OBS Ver.28.0にアップデートする方法
それではOBSをVer.28.0にしないと新機能を確認できないですし、やり方がわからない人もいると思うのでアップデート方法を解説してきます。
まず、OBSを起動すると、アップデートの通知画面が表示されると思います。
もしも表示されない場合は、OBSの画面上にある「ヘルプ」をクリックして「更新を確認」をクリックしてください。
アップデートの通知画面が表示されたら、「今すぐ更新」をクリックしましょう。
すると、お使いのPCによってはこのような画面が表示されるので、表示された場合は「はい」をクリックしてください。
すると、自動的にアップデートが行われるのでしばらく待ちましょう。
アップデートが完了するとこのような画面が表示されるので、「Launch OBS」をクリックしてください。
しばらく待つとOBSが自動的に起動します。
ちなみに、英文でアップデート情報が表示されますが、「閉じる」をクリックして画面を閉じるようにして下さい。
OBS Ver.28.0の新機能と追加要素
それではここからはOBSをVer.28.0にアップデートした時の新機能と追加要素について解説していきますが、かなり多くの新機能や追加要素が増えています。
ただ、中にはあまり重要ではないこともあるので、数ある中でも知っておくべき新機能と追加要素のみ解説していくので予めご了承ください。
それでは知っておくべき新機能と追加要素の概要から言っておきたいと思いますが、
②設定画面内にアクセシビリティという項目が追加
③OBSの画面各所の表示が変更
④HDR映像に対応するようになった
⑤PCで流れる音声をそれぞれ分けれるようになった
⑥グリーンバック無しで背景透過できるようになった
⑦ノイズ抑制の設定に「ルームエコー除去」が追加
これら7つの新機能と追加要素があるのでそれぞれ詳しく解説していきます。
①新しいデフォルトテーマ「Yami」が追加
まず最初は新しいデフォルトテーマ「Yami」が追加されたということですが、OBSをアップデートしたらOBSの見た目のデザインが変わっていて驚いた人も多いと思います。
Ver.28.0からはこの「Yami」というテーマがデフォルトになるみたいなので、その影響で勝手にデザインが変更されているみたいです。
もしも、以前のデザインが良いというのであれば、OBSの画面右下にある「設定」をクリックして、
「一般」の項目の中にあるテーマを「Dark」に変更すると、
以前までと同じデザインに変更できるので覚えておいてください。
ちなみに、自分は「Dark」のテーマになじみがあるので、これ以降の解説は「Dark」で解説していきます。
②設定画面内にアクセシビリティという項目が追加
次に設定画面内にアクセシビリティという項目が追加されたということについて解説していきます。
先ほどのテーマを変更するときの画面から解説していきますが、設定画面内の左の項目に「アクセシビリティ」が追加されているので実際にクリックしてみて下さい。
すると、このような画面が表示されますが、ソースの枠線の色だったり、音声ミキサー内に表示されている音量バンドの色を変更できるようになっています。
この設定は特に変更する必要が無いので詳しくは解説しませんが、実際に色を変更したい場合は「異なる色を使用する」にチェックを入れると、
各項目の色を選択できるようになるので、好きな色にカスタマイズしてみて下さい。
③OBSの画面各所の表示が変更
次にOBSの画面各所の表示が変更されたので解説していきますが、1番大きな変更点としては画面内に画面端からの距離がpxで表示されるようになったことですね。
今までは細かく位置調整したいときにわかりにくかったので、非常にありがたい機能となっています。
さらに、回転ハンドルも追加されたので、表示しているソースを自由に回転できるようにもなりました。
他には、表示しているソースの位置を微調整したいのであれば、矢印キーを押すことで1pxずつ細かく微調整できるようになっていましたが、今回のアップデートでShiftキーを押しながら矢印キーを押すと10pxずつ大きく動かすことができるようになったので確認してみて下さい。
これ以外にはOBSの画面の上で右クリックしたときに表示される画面の内容も変化しているのですが、特に重要な項目としてはここからスクリーンショットを撮影できるようになったということです。
以前まではホットキーから設定しないとスクリーンショットを撮影できなかったんですが、「スクリーンショット(プレビュー)」をクリックすれば、表示されている画面を簡単にスクショできるので、サムネイル用の画像などが欲しいときに活用してみて下さい。
ちなみに、スクショした画像は「設定」→「出力」→「録画」タブの「録画ファイルのパス」で指定した場所に保存されるので確認してみて下さい。
これ以外には音声ミキサーの歯車マークが無くなって、縦3点マークのツールバーに変更されています。
ちなみに、左下の歯車マークをクリックすると、
オーディオの詳細プロパティの画面をすぐに開けるようになっているので確認してみて下さい。
ひとまずこれで以上になりますが、他にも変更になっている部分があるかもしれないです。
それに関しては実際に使いながら確認してもらえたらと思います。
④HDR映像に対応するようになった
次にHDR映像に対応するようになったということについて解説していきます。
実はこれまでのOBSではHDR映像を映したとしても正常な色味で録画したり配信できなくなっていましたが、今回のアップデートでHDR映像に対応するようになりました。
それに伴って新しいエンコーダが追加されたり、設定項目が追加されていたりします。
実際にOBSで撮影した通常の映像とHDR映像を比べてみた動画を作成してみたので確認してみて下さい。
はい、実際に確認してもらうとわかりますが、色の鮮やかさや明暗が全然違っていると思います。
このようにHDR映像で録画や配信が行えるようになるので、よりクオリティを求めたい人はHDR映像を活用するのがおすすめです。
ただ、HDR映像をOBSに映すには様々な条件があったり、OBSでの設定方法も非常に複雑になっています。
ここで解説するとものすごく長くなってしまうので、詳しい条件や設定方法に関しては別のページで解説させていただきます。
気になる人は以下のリンクからチェックしてみて下さい。
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>>OBSでHDR映像を録画/配信する方法を確認する(準備中です)
⑤PCで流れる音声をそれぞれ分けれるようになった
次にPCで流れる音声をそれぞれ分けれるようになったということについて解説していきます。
今まではPCゲームの音声やDiscordの通話音声、YouTubeで再生している動画の音声といったように、PCで流れる音声は全てデスクトップ音声として認識されてしまい、それぞれの音声ごとに設定が行えない状況になっていました。
ただ、Ver.28.0からは「アプリケーション音声キャプチャ(ベータ版)」というソースが新しく追加されており、これを活用することでPCで流れる音声をそれぞれ分けることが可能です。
実際にクリックすると「ソースを作成/選択」という画面が表示されるので、どの音声を設定するのがわかりやすいように名前を変更したら「OK」をクリックしてください。
今回は試しにPCゲームの音声を設定していこうと思います。
次にプロパティの画面が表示されるので、ウィンドウの項目にPCゲームを選択したら「OK」をクリックしてください。
すると、ソースと音声ミキサーの欄にPCゲームの音声が追加されます。
あとは同じ要領でDiscordやYouTubeを追加して音量調整バーで音量を調整したり、フィルタ設定を加えたりしてそれぞれの音声をカスタマイズしてみて下さい。
そして、最後に音声ミキサー内にあるデスクトップ音声のスピーカーマークをクリックしてミュートにするか、
「設定」→「音声」→グローバル音声デバイスのデスクトップ音声を「無効」にすれば、録画や配信を行った時に音声が2重になることを防ぐことができるので、どちらかの設定をやっておきましょう。
⑥グリーンバック無しで背景透過できるようになった
次にグリーンバック無しで背景透過できるようになったということについて解説していきます。
これはWEBカメラなどを使用して顔出し配信や録画を行いたい人におすすめの方法となっており、この機能を使用することでグリーンバックを準備しなくても背景を透過させることができるようになります。
ただ、グリーンバックを使用してクロマキー合成する方法よりも精度が低いので、映像が乱れたり、背景の一部が表示されてしまうなどの問題点がありますね。
また、現状ではWindowsしか利用できなくなっていますし、専用ソフトのインストールが必要だったりします。
さらに、
・NVIDIA RTX プロフェッショナル GPU
・NVIDIA GeForce RTX 20シリーズ
・NVIDIA Quadro RTX
このようなNVIDIAの高性能なGPUが搭載されていないと利用できなくなっているので注意して下さい。
詳しいやり方をここで解説するとものすごく長くなってしまうので、詳しい情報は別のページで解説させていただきます。
気になる人は以下のリンクからチェックしてみて下さい。
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>>OBSでグリーンバック無しで背景透過する方法を確認する(準備中です)
⑦ノイズ抑制の設定に「ルームエコー除去」が追加
最後にノイズ抑制の設定に「ルームエコー除去」が追加されたということについて解説していきます。
これはフィルタ設定内にあるノイズ抑制の設定項目になりますが、部屋の中で声が反響している場合、その音の響きを軽減してくれる効果のあるノイズ抑制方式となっています。
ただ、自分の撮影部屋では吸音材などで音が反響しないような対策をすでに行っているので、「ルームエコー除去」を使用していない時と使用している時の差というのが非常にわかりにくく、参考動画を作れませんでした。
なので、こちらに関しては各々で確認して欲しいのですが、グリーンバック無しで背景透過する方法と同様に現状ではWindowsしか利用できなくなっていますし、専用ソフトのインストールが必要だったりします。
また、
・NVIDIA RTX プロフェッショナル GPU
・NVIDIA GeForce RTX 20シリーズ
・NVIDIA Quadro RTX
このようなNVIDIAの高性能なGPUが搭載されていないと利用できないので注意が必要です。
ただ、実際の導入方法としては「NVIDIAノイズ除去」を導入するときと同じ方法で導入できるので、以下のマイク設定方法を解説したページ内の「NVIDIAノイズ除去の設定方法」という項目から確認して導入してみて下さい。
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>>OBSでのマイク設定方法を確認する!
まとめ
今回はOBS Studio 28.0で知っておきたい新機能/追加要素7選という内容を解説しました!
ちなみに、OBSインストール方法や生配信・録画設定方法、追加機能の使い方を全てまとめたページを作成しておりますので、OBS関連で気になる事がある方はこちらからチェックしてみて下さい。
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>>OBS Studioの使い方まとめ!YouTube配信や録画、マイク設定など解説!
あと、自分は「しふぁチャンネル」というゲーム実況チャンネルと「しふぁの作業部屋」というこれからYouTubeを始めたい人向けの情報を発信しているチャンネルを運営していますが、両方のチャンネルとも収益化の条件である、
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この条件をクリアしており、収益化もしています。
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